石川県・白山の標高2000mの過酷な環境で進められている甚之助谷地すべり対策(現場概要は前編)。工事関係者は連日、山の上に設けた南竜事務所に泊まりこんで、山から降りずに工事を進めている。
ただし、所長の方針で週末は必ず下山させている。飛島建設白山甚之助作業所の片貝喜久男所長は「おいしい物を食べて、ストレスを発散させてもらうためだ」と話す。山の上に常駐させてストレスがたまり、チームワークが乱れるよりはましだと考えている。
そのため、工事関係者の毎週月曜日の 朝は2時間の登山から始まり、そして昼から工事に携わるというわけだ。まさに体力との勝負だ。
この後編では、工事関係者が毎週登山する「通勤路」をたどりながら、現場の過酷さを写真と共に伝える。