「相鉄・JR直通線」の羽沢駅(仮称、横浜市神奈川区)を起点に東急東横線・目黒線の日吉駅(港北区)まで約10kmを結ぶ「相鉄・東急直通線」。前回の羽沢駅周辺に続き、今回は新横浜─日吉間の工事をリポートする。東急東横線を営業しながら高架橋を造り替えたり、直下にトンネルを掘削したりする大がかりな工事が待ち構える。
折り返し対応の新横浜駅
相鉄・JR直通線の施設として建設されている羽沢駅を除けば、相鉄・東急直通線の施設で現在もっとも工事が進んでいるのは新横浜駅(仮称、港北区)だ。
JR新横浜駅の北側を通る横浜市道環状2号線の直下に位置する地下駅で、駅舎の最大幅は28.5m、深さは32.9m。駅はコンクリート4層構造で、ホームはもっとも深い地下4階。ホームの配置は折り返し列車の運行に対応し、幅8.2m・長さ約200mの島式ホーム2面3線となる。
駅コンコースは地下1階で、駅中央部の地下2階をほぼ直角にクロスする横浜市営地下鉄ブルーラインと乗り換えできる構造。地上出入り口は、相鉄・東急直通線単独では環状2号線をまたぐ円形歩道橋の周囲に3カ所設ける予定だが、市営地下鉄の出入り口1カ所も合わせると計4カ所となる。
相鉄・東急直通線の駅自体はJR新横浜駅と直結しないが、市営地下鉄の出入り口を経由すればJRの駅とも地下で行き来できるようになる予定だ。