日吉駅ホームが渋谷方に移動
日吉駅と、相鉄・東急直通線が高架下から顔を出す横浜方の掘割区間を含むのが「1工区」だ。日吉駅は高台にある島式ホーム2面4線の地下駅で、東横線が外側の1・4番線、当駅が終点の目黒線が内側の2・3番線を使用しており、横浜方には目黒線折り返し用の引き上げ線が2本ある。
相鉄・東急直通線の線路は東横線の内側に新設するため、工事にあたっては東横線の線路を外側に移設するとともに引き上げ線を1本に削減し、東横線と引上線の間に線路を通す。日吉駅から横浜方を見ると、東横線の線路は目黒線の引き上げ線終端部付近までが掘割、その先が高架となっている。この付近で相鉄・東急直通線が東横線と引き上げ線の間に入ってくることになる。
日吉駅は同時に、ホーム渋谷方にある電気室を付近の高架下に移設してホームを渋谷方に延伸する。東横線とともに当駅から相鉄・東急直通線に乗り入れる目黒線は、現在の6両編成から8両編成に延長する構想があることが知られているが、東急電鉄によると「現時点では8両編成化の計画は具体化していない」という。
2019年の開業に向け、沿線各地で工事が進展する相鉄・東急直通線。一方、当線とともに神奈川東部方面線を構成する相鉄・JR直通線は当初予定の2015年から2018年度に開業が先延ばしされた。今後は、5年後の開業に向けて相鉄・東急直通線の難工事が順調に進むかどうかも注目されるだろう。