新横浜を境に変わるトンネル断面

 新横浜から次の新綱島(仮称、港北区)までは約3.6kmで、引き続き全区間が地下線となる。この「新横浜トンネル」は複線シールドトンネルとなり、うち約1kmは東急東横線の直下を通る。施工者はまだ決まっていない。

 新横浜トンネルの断面は、羽沢─新横浜間の「羽沢トンネル」より狭くなる。理由は、東急と相鉄で車両の幅が異なるためだ。

 相鉄の車両は最大幅2.95mで、鉄道・運輸機構によると車両限界は3m。対して東急の車両限界は2.82mとやや狭い。新横浜までは幅の広い現在の相鉄車両が入線する可能性を考慮しているが、新横浜から先は東急線に乗り入れできるサイズの車両のみ入線できるトンネル幅となる。

相鉄の車両は最も古い7000系を除くと全て幅2.9m以上と大柄だ。写真の8000系は幅2.93m。最も広い11000系は2.95mある(写真:小佐野カゲトシ)
相鉄の車両は最も古い7000系を除くと全て幅2.9m以上と大柄だ。写真の8000系は幅2.93m。最も広い11000系は2.95mある(写真:小佐野カゲトシ)

東急の車両は相鉄に比べると車体幅が狭い。写真の3000系は幅2.77m。車両限界は2.82mで、幅の広い現在の相鉄車両だと入線できない(写真:小佐野カゲトシ)
東急の車両は相鉄に比べると車体幅が狭い。写真の3000系は幅2.77m。車両限界は2.82mで、幅の広い現在の相鉄車両だと入線できない(写真:小佐野カゲトシ)

 現在の相鉄車両では東急線への乗り入れができないことになるが、相鉄によると車両については今のところ未定という。