JR東日本は8月19日、羽田空港と都心を結ぶ新線「羽田空港アクセス線」を整備して東京・新宿・新木場の3駅方面と空港を直結する計画を明らかにした。新線は羽田空港第1・第2ターミナルの間に設ける「羽田空港新駅」から既存貨物駅の「東京貨物ターミナル」(東京都品川区八潮3)までを結ぶ約6kmの地下ルート。その先は既存線を活用した3方面へのルートを整備して都心部までつなげる。同日開催された国土交通省交通政策審議会で同社が説明した。
3ルートのうち東京や浜松町へつながる「東山手ルート」は、アクセス線の北側で休止中の貨物線(大汐線)を経由して東海道線に合流して東京駅へ至る。両線をつなげるために田町駅付近に「大汐短絡線」を新設する。
新宿や渋谷へつながる「西山手ルート」は、アクセス新線の北側にさらに「東品川短絡線」を新設して、湘南新宿ラインや埼京線の列車が走る山手貨物線に至る。東品川短絡線は、東京貨物ターミナルの北側で向きを西へ変え、首都高速湾岸線大井ジャンクション付近を通り、りんかい線の品川シーサイド-大井町間に合流する。
新木場や東京テレポートへつながる「臨海部ルート」は、アクセス線の北側でりんかい線の回送線を経由して同線の営業路線に至る。終点の新木場では線路が京葉線方面につながっている。現在、単線の回送線は複線化する。