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東京大改造

新宿御苑かわしバイパス開通へ、計画から半世紀

2014/07/02

 池袋と新宿、渋谷の3つの副都心をつなぐ明治通り。JR山手線の内側に沿って走る東京都内の幹線道路だ。慢性的な交通渋滞が問題となっているJR新宿駅の東側で、明治通りのバイパスをつくる工事が静かに進んでいる。

 当初の計画が決まったのは、今から約70年前。しかし、バイパスは開通することなく、長らく止まったままになっていた。希少な樹木の群落がある新宿御苑の敷地に道路が掛かる計画となっていたからだ。

 バイパスを整備する東京都は2005年、道路の構造を見直してこの群落を回避できるように計画を改めた。工事は10年からスタート。20年の東京五輪を前に、ようやく開通のめどがついた。

明治通りのバイパスが整備される予定地。防草シートに覆われた空き地と、その先にトンネルが見える。写真左に新宿御苑の森が広がる。6月上旬に撮影(写真:山崎 一邦)

 池袋から南下した明治通りは、伊勢丹新宿店がある新宿3丁目交差点や、甲州街道(国道20号)と平面交差する新宿4丁目交差点などを経て、渋谷方面に向かう。

 甲州街道は山梨県や長野県とつながり、JR線をまたぐ新宿駅南口付近では1日当たり約6万台もの自動車が通る。一方、明治通りの交通量も同3万5000台と多い。日本最大級のターミナル駅である新宿駅のすぐそばで幹線道路同士が交わり、周辺は車や人であふれている。

明治通りと新宿通りが交わる新宿3丁目交差点。正面に伊勢丹新宿店が建つ(写真:山崎 一邦)

明治通りと甲州街道が交わる新宿4丁目交差点。交差点から甲州街道がJR線をまたぐ新宿駅方向を撮影した(写真:山崎 一邦)

 こうした状況を改善するために、甲州街道に面したJRの線路上に人工地盤を造り、駅前広場のほか高速路線バスやタクシーの乗降場などを設ける工事が進んでいる。15年度の完成を予定する。そばには33階建てのビルを建設する計画もある。

 交通結節点の整備や再開発によって、周辺の交通需要はさらに高まるとみられる。明治通りのバイパス整備は喫緊の課題となっていた。

甲州街道に面したJRの線路上で、駅前広場やバス乗り場などを組み合わせた4階建ての施設を整備する工事が進む。写真右手に新宿駅南口がある。6月上旬に撮影(写真:山崎 一邦)

山崎 一邦=ライターケンプラッツ

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