区民センターと生活産業プラザも更新

 豊島公会堂の南隣に位置する区民センターも、区が改築する。区民センターは1969年竣工で、建物や設備の老朽化や耐震性の不足により、早急に建て替える必要があるという。地上8階建ての新区民センターの6~8階には多目的ホールを整備する計画。定員は現在の文化ホールの214人に対し、500人程度まで増やす。2018年度の竣工を目指している。

 また、区民センターの東隣に位置する区の生活産業プラザは、区民センターの改築に合わせて改修する。整備費は概算で区民センター改築が29億4000万円、生活産業プラザの大規模改修が14億8500万円。

 さらに、豊島公会堂と区民センターに面している中池袋公園もリニューアルを検討。大型ビジョンを設置して、オープンカフェのように人が集まれるようにする。

 現庁舎前から区民センター前までの南北区道(区道41-30)は、建て替えを機に幅を10mから12mに広げて、生まれた空間を歩行者のために充てる。区民センター以南の拡幅については今後検討。区道はアーバンコリドーと名付ける。

現在の区庁舎と公会堂の位置(資料:豊島区)
現在の区庁舎と公会堂の位置(資料:豊島区)

整備のイメージ(資料:豊島区)
整備のイメージ(資料:豊島区)

現在の区民センターを西側から見る。敷地面積は730m2。建て替え後は写真奥の池袋保健所と壁面を合わせ、西側道路の幅員を10mから12mへ拡幅する(写真:赤坂 麻実)
現在の区民センターを西側から見る。敷地面積は730m2。建て替え後は写真奥の池袋保健所と壁面を合わせ、西側道路の幅員を10mから12mへ拡幅する(写真:赤坂 麻実)

生活産業プラザ。改修後はほとんどが事務室になり、現在有している集会機能は区民センターに集約する(写真:赤坂 麻実)
生活産業プラザ。改修後はほとんどが事務室になり、現在有している集会機能は区民センターに集約する(写真:赤坂 麻実)

中池袋公園を東側から見る。面積は約1790m2。園内にカフェなどを設けるなど、交流を重視したリニューアルを予定。リニューアル後は、災害時に新ホールなどと連携し、帰宅困難者に対応する機能も設ける(写真:赤坂 麻実)
中池袋公園を東側から見る。面積は約1790m2。園内にカフェなどを設けるなど、交流を重視したリニューアルを予定。リニューアル後は、災害時に新ホールなどと連携し、帰宅困難者に対応する機能も設ける(写真:赤坂 麻実)

アーバンコリドー。現庁舎前から区民センター前までは拡幅が決定(写真:赤坂 麻実)
アーバンコリドー。現庁舎前から区民センター前までは拡幅が決定(写真:赤坂 麻実)

区民センター以南については、民間建築物の建て替えなどの際の壁面後退などにより歩行者空間を確保していく(写真:赤坂 麻実)
区民センター以南については、民間建築物の建て替えなどの際の壁面後退などにより歩行者空間を確保していく(写真:赤坂 麻実)