• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日経アーキテクチュアトップ

ALT

ビジョンを持って魅力ある都市へ

建築家、東京大学名誉教授 安藤忠雄氏

2014/05/12

安藤 忠雄氏(写真:渡辺 慎一郎)

東京は世界一の街にできる

 2020年の東京を語るうえで大切なのは、「東京を世界一の都市にするんだ」という明快なビジョンを持って臨むことだ。

 今、私の仕事の8割は海外だが、東京ほどきれいで魅力的な都市は、ほかにないと思う。道にゴミは落ちていないし、人々も整然と歩いている。その東京を世界一の都市にするには何が必要なのか。それぞれの業界の人たちが、東京を世界一にするためのビジョンを考えてほしい。

持ち続けたビジョン

 私は大阪に生まれ育ち、大阪に愛着と誇りを持っている。40年以上前の駆け出しの頃、私は大阪の街をよくするために、都心部にあるビルの屋上を緑化するといいと考えた。そこでイメージを絵にして大阪市に提案したが、全く相手にされなかった。諦めきれず、今度は各ビルの上層に博物館や美術館、下層にオフィスを入れ、周辺を緑で覆う案を持っていったが、これも門前払い。さらに数年後、地中に美術館を埋めて、地上を緑で覆う提案をしたが、これも駄目だった。

 しかし、今では私が設計する建築に限らず、多くの建築でこうしたアイデアが推進され具現化されている。地中に美術館をつくる案は、その後、直島(香川県)で実現した。

 緑化も含め、都市を立体化したら、多くの人たちが魅力を感じる街になる。そういうビジョンを、決して私は捨てなかった。時間はかかったが、東急東横線の渋谷駅や表参道ヒルズなどで実現した。

日経アーキテクチュア

ページの先頭へ

日経アーキテクチュアトップ

日経アーキテクチュア

このページをスキップする