竹中工務店は1月6日、シンガポールのチャンギ国際空港の第4ターミナル新築工事を約800億円で受注したと発表した。同空港は、東南アジア有数のハブ空港。同社は1981年に第1ターミナル新築工事を完成させたことを皮切りに、同空港で増築や改修など数多くの工事を手掛けてきた。

 第4ターミナル新築工事では、2階建てで延べ面積約19万5000m2、乗降客処理能力約1600万人の乗客ターミナルに加え、駐車場や連絡橋、飛行管制のための高さ68mのタワーなどを建設する。工期は2017年まで。

 以下は発表資料。


シンガポールのチャンギ国際空港第4ターミナル新築工事を受注

~チャンギ国際空港のターミナル新築工事では、1981年竣工の第1ターミナルに続いて2回目の受注~

 竹中工務店(社長:宮下正裕)は、チャンギ国際空港グループ(Changi Airport Group)より、チャンギ国際空港第4ターミナルの新築工事を入札の結果、受注しました。受注金額は約800億円となっています。

 チャンギ国際空港は、世界一のサービスと設備との評価もあり、多くの航空業界の賞を受賞している東南アジアのハブ空港です。当社はチャンギ国際空港において、多くの実績を積み重ねております。今回、第4ターミナル新築工事を受注できたことは、これまでの同空港での実績並びに海外での多くの空港工事の実績が評価されたものと考えています。

■主要受注工事の概要

 今回の主な工事は以下の通りです。

・乗客ターミナルビル 2階建ての高さ約25m、延床面積約195,000m2
乗降客処理能力約1,600万人/年
・駐車場 ターミナルビルに面した1,500台まで収容できる駐車場建屋及び平面駐車場
・タクシー用待機場 到着客を乗せるための2階建ての待機場
・道路改良 第4ターミナルとイースト・コースト・ハイウェイに直接結ぶ新たな道路を含む道路の改良
・連絡橋 空港内のバスや自動車が第4ターミナルから第3ターミナルへのアクセスが可能な連絡橋
・ランプコントロールタワー 飛行管制の一部としての第4ターミナルのエプロン及び誘導路内の飛行機の動きを監督・監理する高さ68mのタワー

※チャンギ国際空港第4ターミナルのデザインについては、当社はチャンギ国際空港グループ及びチャンギ国際空港グループより指名されたデザインコンソーシアムとともに協議して進めます。

■国際空港第4ターミナルのプロジェクト概要

 第4ターミナルは小型機用の駐機場17カ所、大型機用の駐機場4カ所で、これらにはボーディングブリッジが接続されており、乗客の利便性とアクセスを向上させます。飛行機の方向転換を容易にするように設計され、航空会社のニーズにフレキシブルに対応できるようになります。空港のデザインとプロセスイノベーションは、旅行者にこれまでの空港では得られなかった経験を与えると同時に、航空会社及び空港施設運営会社の生産性と運営効率化に寄与します。

■工事概要

 工事名称 チャンギ国際空港第4ターミナル新築工事
Singapore Changi Airport fourth terminal
 建築地 シンガポールチャンギ国際空港第4ターミナル
Changi Airport Terminal 4 Singapore
 建築主 チャンギエアポートグループ
Changi Airport Group ( CAG )
 設計 SAA Architects、 Benoy
実施設計 竹中工務店
 施工 竹中工務店
 延床面積 約195,000m2
 工期 2014年第1四半期~2017年
 受注額 約800億円(邦貨換算額)

■当社のチャンギ国際空港における過去の実績

 竣工年 プロジェクト名
 1981年 チャンギ国際空港第1ターミナル新築工事
 1988年 チャンギ国際空港第2ターミナル駐車場棟新築工事
 1994年 チャンギ国際空港第1ターミナル改修工事
 1998年 チャンギ国際空港港コントロールタワー改修工事
 2000年 チャンギ国際空港第1ターミナル増築工事
 2006年 チャンギ国際空港第2ターミナルの大規模改修工事
 2012年 チャンギ国際空港第1ターミナルの大規模増改修工事

完成予想パース

ターミナルビル外観
ターミナルビル外観

トランスファーラウンジ
トランスファーラウンジ

出発ホール
出発ホール

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