新関西国際空港会社は12月26日、関西国際空港にLCC(格安航空会社)専用の「第3ターミナルビル」を整備すると発表した。2012年10月から供用したLCC専用の第2ターミナルビルも改修し、両ターミナルを一体的に運用する。併せて、中大型機対応のエプロン(駐機場)も新設する。まずエプロンを15年度中に供用し、第3ターミナルビルを16年下期に供用する予定だ。

第3ターミナルビルの建設予定地。2期空港島に位置し、第2ターミナルビルと接続する(資料:新関西国際空港会社)
第3ターミナルビルの建設予定地。2期空港島に位置し、第2ターミナルビルと接続する(資料:新関西国際空港会社)

 同社によれば、関西国際空港では現在、LCCが国際線で9社・週140便、国内線で2社・1日28便運航しており、国内最大のLCC乗り入れ空港となっている。12年10月から供用している第2ターミナルの処理能力に近い将来、限界が生じると予測。第3ターミナルビルの整備を決めた。

 第3ターミナルビルは平屋建て(一部2階建て)で総面積約3万3000m2とする予定。新設するエプロンは中大型機対応の6スポット。小型機であれば11機まで対応できる。

 現在の第2ターミナルビルは総面積約3万m2で、エプロンが9スポット、年間処理能力は400万人。第3ターミナルビル新設と第2ターミナルビル改修により、両ターミナル全体で総面積は約6万3000m2、エプロンが20スポット(小型機の場合)、年間処理能力は800万人と倍増する。

 14年度内に第3ターミナルビルの基本設計と詳細設計を終え、15年度に建築確認申請し着工したい考えだ。

第2・第3ターミナルビルの配置イメージ(資料:新関西国際空港会社)
LCCターミナルビルとエプロンのイメージ(資料:新関西国際空港会社)

LCCターミナルビルとエプロンのイメージ(資料:新関西国際空港会社)
LCCターミナルビルとエプロンのイメージ(資料:新関西国際空港会社)
LCCターミナルビルとエプロンのイメージ(資料:新関西国際空港会社)
LCCターミナルビルとエプロンのイメージ(資料:新関西国際空港会社)

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