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Vol.032 リノベ・改修・維持管理 2015 建物・地域の価値を守る

水辺の元倉庫のよさを店舗に行き渡らせる

[事例]T.Y.HARBOR

2015/08/04

 東京・東品川の臨海部、天王洲アイル。今年3月、リニューアルオープンした「T.Y.HARBOR」(ティー・ワイ・ハーバー、旧T.Y.HARBOR BREWERY)は古くからの倉庫群が建ち並ぶこの地区で、平日の昼間でも行列ができるほどの人気レストランだ。

対岸からの全景。右手が全面改装したティー・ワイ・ハーバー。左手奥はベーカリーカフェ「ブレッドワークス」、その手前に水上ラウンジ「ティー・ワイ・ハーバー・リバーラウンジ」(旧ウォーターライン)(写真:渡邊和俊)

 付近一帯で倉庫業を営む寺田倉庫が倉庫を改修して、この店をオープンさせたのは1997年4月。同社のグループ会社であるティー・ワイ・エクスプレス(現タイソンズアンドカンパニー)が99年4月に運営を引き継ぎ、2005年に大改装を実施した。今回はそれ以上の大規模リニューアルに当たる。

壁の一部を抜いて客席を一体化

 今回の改装で大きく変わったのは、建物内部と外のテラスがつながったことだ。テラス側のブロック壁の一部を抜いて開口部とし、内外の客席を一体化した。店内のほぼどの席からも水辺の景色を楽しめるようになった。

 設計はKROWの長﨑健一氏が担当した。同氏は、最初の内装を手掛けたカザッポアンドアソシエイツに08年まで在籍し、05年の改装も担当した。「この10年でデザイン的にも少し古くなったし、様々な面での手直しが必要だった。今回、最も力を入れたのは、より倉庫っぽくすることだった」とリニューアルの狙いを説明する。

 壁の一部を取り払った以外に、西側に店内の隅々まで見渡せる2階席を設けた。倉庫ならではの広がりを強調して、よりダイナミックな空間に変身させている。「元々魅力的な空間なので、それを素直に生かした格好だ」(同氏)。

 従業員の作業環境を改善するのも今回のリニューアルの狙いだった。隣の倉庫の一部が空いたので、キッチンを拡張して、ロッカールームなどのバックヤードを整備した。2階席を設けた場所は元は従業員スペースだったが、今回それを1階に移して客とスタッフの動線を明快に分けている。

文=宮永博行(ライター)日経アーキテクチュア

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