Vol.012 太陽光発電をライフサイクルから考える
目次
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インフラとしてのPVの技術体系と制度を整えよ
インタビュー:荻本和彦氏/東京大学生産技術研究所人間・社会系部門エネルギー工学連携研究センター特任教授
エネルギーは安価に供給しなければ産業が立ち行かなくなる。再生可能エネルギーを日本の社会にどう取り込んでいくのか――。社会インフラとしての太陽光発電システムの在り方について、東京大学生産技術研究所の荻本和彦・特任教授に聞いた。
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PVでも変わらぬ「時間価値」の重要性
発電事業と投資の考え方:山下直紀氏(公認会計士、税理士)に聞く
再生可能エネルギー固定価格買取制度がスタートした。ビルや工場跡地、倉庫などに太陽光パネルを設置するなど、新たに発電事業への進出を検討する企業も増えている。設計・施工者側も、太陽光発電の事業スキームの概略は知っておくべきだろう。
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金属性の架台は必ず腐食する
メンテナンスの盲点「腐食」:押川 渡氏(琉球大学工学部機械システム工学科准教授)に聞く
太陽光パネルを載せる架台は、金属腐食が進むと板材そのものや接合部の強度が低下し、強風や地震による損壊にもつながる。鉄鋼材料の大気腐食環境における寿命評価を研究する琉球大学の押川准教授に主な注意点を聞いた。
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電力網の構築は個別の建物を基点に
太陽光発電の潜在力:黒川浩助氏(東京工業大学ソリューション研究機構特任教授)に聞く
「東京都23区の戸建て住宅の屋根に太陽光発電システムを載せれば、日本の電力の約1割を賄える」――。そう語る東工大の黒川特任教授に、太陽光パネルの動向と、そのポテンシャルを生かすための方策を聞いた。
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建築×太陽光発電「成熟への課題」
座談会:岩村和夫氏 東京都市大学教授、建築家 × 奥地誠氏 奥地建産社長 × 畠中克弘 日経アーキテクチュア編集長
太陽光発電は、その普及スピードに業界の成熟が追いついていないのではないか――。そんな問題意識の下、日本における環境設計の第一人者である建築家の岩村和夫氏、2002年の段階でいち早く太陽光パネルの架台の生産を開始した奥地建産社長の奥地誠氏に、日経アーキテクチュア編集長の畠中克弘が、本音を語ってもらった…