Vol.006 省エネ・創エネ・蓄エネ
目次
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「一石二鳥」の合理的な省エネ対策
「省エネ・創エネ・蓄エネ」戸建ての取り組み(1) スタジオ・アーキファームの仕事
スタジオ・アーキファーム(埼玉県新座市)は、パッシブな手法によって温熱環境をコントロールし、建物におけるエネルギー使用量を抑える家づくりを進める設計事務所だ。1つのしくみに複数の役割を与える設計に特徴がある。
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生活ニーズやコストを踏まえた省エネ
プロジェクト エコー・シティ 「注目の技術/システム/製品」
プロジェクト エコー・シティの企画として、省エネ・創エネ・蓄エネの面で、注目したい技術/システム/製品をピックアップする。(1/2)
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【注目ビル】(1)大災害後も機能し続ける、日本橋ダイヤビルディング
地震や洪水など、大災害発生後も通常のオフィス活動を可能にするビルだ。電力確保は三重の構え。下水道が破損してもトイレが使え、付近が浸水してもビルは機能し続ける。年間1次エネルギー消費量の予測値が668MJ/m2と、省エネ性能もずば抜けて高い。
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【注目ビル】(2)三菱地所の未来型モデル、茅場町計画
「省エネ・創エネ・蓄エネ」これからできる注目ビル(2) 茅場町計画
三菱地所が「環境モデルビル」として、先端技術のノウハウを確立する。見どころは、ハイブリッド輻射空調システムとLED知的照明システムだ。両システムをテナントビルに導入するのは日本初。検証を踏まえ、将来は大規模オフィスビルでの実用化をめざす。
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【注目ビル】(3)外資の誘致視野にLEED認証取得へ、日土地虎ノ門ビル
「省エネ・創エネ・蓄エネ」これからできる注目ビル(3) 日土地虎ノ門ビル
日本土地建物が環境フラッグシップビルと位置づけるプロジェクトは、雨水再利用など多彩な環境技術を盛り込む。外資系企業の誘致をねらい、米国の建物環境認証制度LEEDでゴールドの格付け取得を計画している。
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米国の環境性能評価システム日本で20件の実績
「省エネ・創エネ・蓄エネ」広がる環境認証(3) 米国のLEED
米国グリーンビルディング協会の建物環境性能評価システム LEEDの認証をめざす物件が増えている。清水建設新本社ビルは新築オフィスビルとして初めて認証を取得。東日本旅客鉄道や日本土地建物の賃貸ビルも、認証取得に名乗りを上げている。
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DBJやSMBCによる50物件を超える認証実績
「省エネ・創エネ・蓄エネ」広がる環境認証(2) 金融機関の取り組み
日本の不動産分野における建物環境認証は、日本政策投資銀行と三井住友銀行の二つの金融機関がリードしてきた。2012年6月までに約50のオフィスビルに認証を付与している。認証されたビルの半数近くはREIT(不動産投資信託)の保有物件だ。
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性能や管理状態を101点で評価
「省エネ・創エネ・蓄エネ」広がる環境認証(1) CASBEE不動産マーケット普及版
「CASBEE不動産マーケット普及版」が5月に公開された。年内にもオフィスビルの認証を開始する。従来のCASBEEの「複雑でわかりにくい」という反省を踏まえ、項目数を絞り込んで評価・認証に要する時間を短縮。海外の認証制度との読み替えを可能とした。101点満点でビルを評価する。
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オフィスの“適光適所”を推進
「省エネ・創エネ・蓄エネ」快適な省エネ最前線(4) 知的照明システム推進協議会
節電とともに、仕事にふさわしい照明スタイルを整えることができる知的照明システムの普及を推進。オープンアーキテクチャー方式によって、異なるメーカーの組み合わせも可能とする。
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天井照明に頼らないスマートライトダウンで省エネ
「省エネ・創エネ・蓄エネ」快適な省エネ最前線(3) ニッセイ基礎研究所
テナントの裁量でできる、天井照明に頼らないスマートライトダウン(賢い減光)。ビルオーナーの事情で照明設備の改修工事が困難なビルでも、省エネが実現できる。LED化後の2012年4月の電気使用量は、東日本大震災前の2010年4月に比べて55%削減できた。
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「個人制御」など駆使する注目環境ビルのその後
「省エネ・創エネ・蓄エネ」快適な省エネ最前線(1) 飯野海運(飯野ビルディング)
2011年に竣工した飯野ビルディング。そのオフィスでは、わかりやすい“見える化”と、照明・空調の個人制御が省エネに貢献している。飯野海運のフロアにおける照明の電力消費量は、一般的なビルの3分の1程度だ。
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テナントや投資家の意識が変化
「省エネ・創エネ・蓄エネ」 選別されるオフィスビル
東日本大震災を機に、省エネ性能や防災性能に秀でたサステナブル(持続可能)なオフィスビルへのニーズが高まっている。エネルギー消費量が低く、長期にわたって安定した利益をもたらすビルが、選ばれることになりそうだ。
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省エネ・防災・長寿命競い、格付けビルも
「省エネ・創エネ・蓄エネ」 注目サステナブルビル
自然の光や風を活用した省エネビルが、続々と誕生している。地震時や浸水時に事業を継続するための備えの数々も見どころだ。100年以上使用することを想定し、ニーズ変化に柔軟に対応できるビルも存在感を強めている。
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住宅向けの創エネ・蓄エネシステム
プロジェクト エコー・シティ 「注目の技術/システム/製品」
プロジェクト エコー・シティの企画として、省エネ・創エネ・蓄エネの面で、注目したい技術/システム/製品をピックアップする。(2/2)
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災害対策も視野に入れた蓄エネ装備マンション
省エネ・創エネ・蓄エネの総合力をアピールするマンションが登場しつつある。戸建てで先行した太陽光発電の導入が目立つ。蓄電システムや、これらを使いこなすためのエネルギーマネジメントシステムの採用も始まっている。
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「無暖房」の躯体と太陽光発電で寒冷地対応
「省エネ・創エネ・蓄エネ」戸建ての取り組み(2) 大共ホーム「常熱の家 ~Settle~」
大共ホーム(岩手郡滝沢村)は、寒冷地でのエネルギー負荷の低い住宅を実現するため、工法の改善に取り組んできた。「無暖房住宅」をうたう躯体に太陽光発電システムなどを装備し、ゼロエネルギー住宅の事業化をめざす。
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南国仕様の日射対策と運用アドバイス
「省エネ・創エネ・蓄エネ」戸建ての取り組み(3) エコワークス「ハイブリッドエコハウス」
福岡市と熊本市に拠点を置くエコワークスは、九州の温暖な気候を踏まえた環境配慮住宅を建設している。太陽熱利用に日射遮蔽、太陽光発電、地冷熱採涼換気、通風を組み合わせてエネルギー負荷の低い家づくりを展開する。