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ケンセツ的視点

アメ横の高架橋で耐震補強が始まる

2015/01/15

御徒町駅北口側のアメ横入り口。年明けの休日の正午過ぎだが、かなりの人混みだ。戦後、米進駐軍の放出物資を売る店が多かったことからアメヤ横丁と呼ばれ、さらにアメ横と略されるようになった(写真:ケンプラッツ)

 多くの人でにぎわう東京・上野のアメ横。公式サイトによれば、平日でも1日10数万人、年末には1日50万人の人出がある。休日の路上は身動きができないほど混雑する。

 もし大地震に襲われて頭上を走る鉄道の高架橋が落ちてきたら――。想像するだけで恐ろしい。こうした悲劇を防ごうと、阪神大震災から20年を経て鉄道施設の耐震補強工事が本格化する。既に工事のために休業を始めた店舗もある。

地上も電車も高密度

 台東区の観光調査では、上野地区には2012年の1年間に2034万人が訪れ、うち457万人がアメ横の観光客だ。増加傾向にあり、浅草地区の2075万人に肉薄している。

 上野の街は2つの顔を持つ。上野駅の北西側は台地で広大な公園や動物園になっており、美術館や博物館、音楽ホールなどが建つ。大学もある。山手の雰囲気が漂う文化・芸術の集積地だ。

 対して上野駅の南側は、物販店や飲食店が集中する下町の繁華街だ。なかでもアメ横は中心的存在で集積度が非常に高い。JR線の御徒町駅までの高架下400mの区間を中心に400もの庶民的な店舗がびっしり建ち並ぶ。物販店では所狭しと商品が並び、飲食店では隣の客と肩が触れ合うほど。高架下の細い通路は迷路のようになっており、まるでジャングルだ。

 高架の上を走る列車も高密度だ。京浜東北線の朝ラッシュ時の上野から御徒町までは、混雑率が200%と都内で最も混雑する区間。並走する山手線も含めて混雑を緩和するために計画されたのが、3月に開業する上野東京ラインだ。

 高架の上下で人がひしめいており、耐震性を向上させることが求められていた。

御徒町駅北口の春日通りを挟んで向かい側にあるパチンコ店は、耐震補強工事のために休業する(写真:ケンプラッツ)
パチンコ店に張ってあった工事のお知らせ(写真:ケンプラッツ)

高槻 長尚ケンプラッツ

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