
2011/03/14
日本列島が東日本巨大地震(東北地方太平洋沖地震)に襲われてから4日目を迎えた。3月14日午後4時現在、死者1690人、安否不明者1万人を超え、2000箇所以上の避難所に身を寄せる人は43万人を超えると報道されている。
いまだ被害の全容すらつかめないなか、1人でも多くの命を救うための懸命の活動と、被害の拡大を防止するための夜通しの努力が続けられている。被災されたご家族や身内がいらっしゃる方には、心からお見舞いを申し上げたい。
この状況下で、われわれにできることは何か。個人レベルでは節電や確実な募金、パニックを防ぐためのデマに惑わされない落ち着いた行動などがある。さらにその先の建設や家づくりのプロとしてできることは何だろうか――。
16年前、阪神大震災でずたずたにされた被災地が復興に向かう様子を半年にわたり見守った。そこで実感した大きなことは、「睡眠」「食事」そして「笑い声」という当たり前の日常の重要性だ。この3つは安全な生活をおくる基盤であり、この基盤を確保できているという安心感は、不安極まりない事態に直面した人々に、明日への一歩を踏み出す勇気を与える。
住宅会社や建設会社が行っている仕事は、普段からこれらを下支えしている。「住宅」をつくる技術は、安心して眠り、不安なく笑い声をはじけさせる基盤を提供するし、楽しく語らい食べる場を、そして食材や燃料を素早く運ぶ手段を提供する。
自衛隊などのプロによる救助活動のその後に、住宅や建設のプロの出番は山のようにある。われわれメディアも、情報という技術でサポートできることは多い。紙、ウエブ、ツイッターなどの使える手段を総動員して、まずはプロが的確に判断するための情報を伝えること。そして現地に行ったら「大変でしたね」と心を寄せながら思いのたけを聞き、伝えることも、メディアに課せられた大きな役割だ。二次被害を食い止め、さらに復興への一歩を踏み出すために何ができるか。地に足を着けて智恵を絞るときだ。
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