この夏、大学時代の友人と飲む機会があった。皆、建築系学科卒で一級建築士だ。その飲み会の場で、建築士資格が話題になった。
「建築士定期講習を受けていないのだが、自分の資格は大丈夫なのだろうか」「そういえば会社から講習を受けるように言われていないぞ」「いつの間にか資格が消滅していた、なんてことはないだろうな」――。
飲み会に参加していたのは、ゼネコン1人とハウスメーカー2人。いずれも設計部など、業務として設計を担当する部署には配属されていない。建築士法改正後の資格の存否について、彼らはかなり不安に思っているようだった。そこで他の友人を含め、複数の実務者に実情を聞いた。
質問は3つ。(1)会社から「定期講習を受けるように」と督促されたか。現時点で受講しているか。(2)所属部署によって定期講習受講の督促に違いはあるか。(3)改正建築士法について社内説明会などがあったか。以下が、質問に対する回答だ。
(2)部署による違いはない。
(3)あった。
(2)建築士資格者全員に督促。部署による違いはない。
(3)なかった。社内メールでの情報案内程度。
(2)定期講習を受ける必要のある部署のみ。
(3)あった。
(2)設計部は督促されたようだ。社内の「所属建築士」の対象が「建築士資格を持っている全員」から「設計部など設計に従事し、定期講習受講済みの建築士」に変更する旨の通知文書は回覧された。
(3)所属建築士に対してだけあった。
(2)部署による違いはない。
(3)たびたび行われている。
(2)部署による違いはない。
(3)あった。
(2)イントラネット上の案内なので、部署による違いはない。
(3)あったかもしれないが、受けていない。
(2)設計部門の社員に対して、個人の責務を啓発する程度。
(3)なかった。
(2)部署による違いはない。
(3)なかった。文書配布程度。