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ケンセツ的視点

建築と不動産の距離を近付けるツイッター

2010/06/25

 Twitter(ツイッター)の利用が浸透するにつれ、業種の垣根を越えたやり取りが活発になっている。

 6月22日、ブルースタジオやさくら事務所、リビタなど、住宅を中心とした改修事業や不動産コンサルティングを手掛ける企業が共同でシンポジウムを開催した。「VIVA!・中古」と題し、不動産流通における中古住宅市場の可能性を探った。東京・渋谷区の会場には、不動産や建築関係の実務者を中心に約300人が集まった。

6月22日に開かれた第1回ハ会シンポジウムの冒頭で、開会の挨拶をするパネリストの面々。写真右番奧がさくら事務所代表の長嶋修氏、その手前がブルースタジオ専務の大島芳彦氏。当日の模様はインターネット経由で生中継された(写真:日経アーキテクチュア)

 このシンポジウムは、ツイッター上のやり取りで企画が盛り上がって発足した、「ニッポン住宅維新会議 ハ会」が主催。3社に加え、リクルート住宅総研や不動産情報サイトを運営するアールストア、中古マンションのリノベーションを企画するインテリックス住宅販売、佐々木設計事務所代表の佐々木龍郎氏やテレデザイン代表の田島則行氏などが参画する。開催の告知もツイッターを経由して広がり、予定していた会場を急きょ拡大するほどの興味を集めた。

 シンポジウムは全4回の予定だ。次回は7月27日、「新築市場」をテーマに開催する。また、8月下旬のテーマに「賃貸市場」、9月下旬には「都市」をそれぞれ予定している。

垣根越える試みが続く

 2010年2月には、ツイッター上の意見交換から発展した「建築・不動産実務クラスタ交流会」が東京・新宿区で開かれた。組織設計事務所や総合不動産会社、不動産仲介会社などに所属する、ツイッター上の論者を発表者に迎えたのが特徴だ。「組織の中の個人に、現実の場で発言する機会をつくれたのが成果だ」と、会を主催したあるく計画事務所代表の納見健悟氏は説明する。40人収容のところに70人近くが詰めかけ、会場は熱気に包まれた。

 両者の試みに共通するのは、従来、同じ土俵で交わることがなかった建築・住宅分野と不動産分野の実務者が、お互いの距離を縮めようとする姿勢と、それに共鳴する多くの参加者の存在だ。共通の問題意識を持ちながら接する機会が少なかった状況を、ツイッターというツールが切り開いている。ごく短い投稿を時系列(タイムライン)で表示し、ユーザー間の緩やかなコミュニケーションを生じさせるその特性が、隣接する業種の枠を溶かし始めているのだろう。

 それぞれの会議の内容は、関連サイトを参照のこと。興味があれば、ツイッターで参加してみるのもお薦めだ。

樋口 智幸日経アーキテクチュア

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