ケンセツ的視点

ロンドンに“輸出”されたスクランブル交差点

2009/11/18

スクランブル交差点
オックスフォード・サーカス
英国
アトキンス
ロンドン
道路

 英ロンドン市にあるオックスフォード・サーカスに11月2日、東京都内の渋谷駅前交差点をお手本にしたスクランブル交差点が誕生した。ボリス・ジョンソン市長が打ったシンバルの音を合図に、信号待ちしていた多くの人々が交差点を縦横無尽に渡り始めた。

500万ポンド(約7億5000万円)の費用と約半年の時間をかけて改良したオックスフォード・サーカス。日本のようなゼブラ状の横断歩道ではない。交差点周辺の500m以上にわたって歩道や街灯なども新しくした (写真:ウエストミンスター区)
500万ポンド(約7億5000万円)の費用と約半年の時間をかけて改良したオックスフォード・サーカス。日本のようなゼブラ状の横断歩道ではない。交差点周辺の500m以上にわたって歩道や街灯なども新しくした (写真:ウエストミンスター区)

 これまでロンドンの大通りにスクランブル交差点はほとんどなかった。二つの大通りが交わるオックスフォード・サーカスは、交差点の各角に大規模な小売店舗が立地。地下には複数の地下鉄が乗り入れる駅もある。周辺は年間2億人の観光客などが訪れ、歩行者の混雑が問題となっていた。

 新しい交差点を設計したのはアトキンス社。同社は、交差点の周囲にあったガードレールを取り除くとともに、車道や中央分離帯の幅を縮小した。逆に、歩道の面積を従来よりも69%拡大。横断歩道などには、ガムを簡単にはがせるように表面を特殊な膜で覆ったヨークストーンと呼ぶ砂岩のブロックを並べた。

 交差点にある自動車用の信号は、およそ90秒おきに30秒間、すべて赤になる。この間に1時間当たり最大で3万2000人の歩行者が交差点を横断できる。

信号待ちの人などが歩道にあふれる工事前の交差点の様子。管理するロンドンのウエストミンスター区が、2012年のロンドン五輪に向けた整備の一環として交差点を改良した (写真:ウエストミンスター区)
信号待ちの人などが歩道にあふれる工事前の交差点の様子。管理するロンドンのウエストミンスター区が、2012年のロンドン五輪に向けた整備の一環として交差点を改良した (写真:ウエストミンスター区)

日本では廃止になった事例も


瀬川 滋日経アーキテクチュア

読者のコメント (7 件)  ※[ログイン]すると全文表示、投稿・投票ができます
日本では不評とあったが読んでみるとニュアンスが違う。こういう記事を見ると雑誌を買おうとは思えない。
(-- 2009/11/23 06:49)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
地方のその又地方の住宅地で、歩行者も少なく、店舗も大してない交差点に物まね、いい格好しいで取り付けたしか思われないスクランブル信号があり、渋滞ばかりか、渋滞を避けるため狭い生活道路に多くの車輌が迂回し、中にはかなりのスピードで通過する。
そのため交通事故が危惧される。
そういったことをよく踏まえてトータルで考えて必要かどうかを考えてほしいい。
(2009/11/19 20:20)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
不評の意見は車側にあり、好評の意見は歩行者側でしょう。
立場が違うからどちらが多いかとかの参考にはなりにくいですね。
 相対的に歩道が狭く歩行者が多い交差点はスクランブル交差点にするメリットありますね。
いいとこどりの事例があって、船橋駅前の交差点は、スクランブルの横断歩道にはなっていないが、交差点の歩行者信号が一斉に青になるので実質的にスクランブル化しています。警察も特別に取り締まってはいないようです。社会実験として信号機のみスクランブル化するのはいい手だと思います。
(2009/11/19 10:07)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった:1
その場所においてデメリットが目立つようになったなら、元に戻す事もまた大切。
(com2 2009/11/18 14:51)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
報道が先行した英国のNCEでは、渋谷型の横断歩道がオックスフォードストリートにお目見え、という内容の記事だった。その読者コメント欄に、日本では既に廃止された例もあると、私自身がコメントした。その理由も歩行者と交通量のバランスが変わったためだと言うこの記事と同じ趣旨の説明をつけた。
他の英国人のコメントは、「日本人が『真似しいだ。』なんてのは、返上だな。」などというコメントや、「日本だけでなくニュージーランドではとっくに実用化されているのに、英国の技術者や政治家が怠慢なだけだ。」というコメントが見られた。
概して英国人は保守的で、他国の流儀を取り入れることは少ないが、たまにはこんなこともあるのだなと思う。
日経コンストラクションへのコメントもよいが、海外紙へのコメントも日本人自らが積極的に行っていくべきだろう。
(kihaku 2009/11/18 09:39)

 このコメントが 参考になった:1 参考にならなかった: 0
スクランブル交差点は1968年米国カンサスシティにすでにあり、始めて利用して驚いた経験があります。そのずっと後年渋谷に出来たのですが英国人が米国の例を知らなかったとは考えにくいです。日本で廃止された例は単に人とクルマの、交差点を利用する数のバランスが変わったためで、とくに複雑な心境になることもないと思いますが。
(exfrisco 2009/11/18 09:13)

 このコメントが 参考になった: 0  参考にならなかった: 0
スクランブル交差点「日本では不評」との見出し。読むと「地方で消えていく。複雑な気持ち」とある。技術はニーヅに対応するものであり、安易に採用したものが消えただけのこと。「」内の記事は誤った印象を残す。
(hal903 2009/11/18 08:59)

 このコメントが 参考になった:1 参考にならなかった: 0
読者の評価
この記事を:
  (97%)
  (2%)
  (0%)
内容は:
  (62%)
  (23%)
  (13%)
コメントの投稿

ログインするとコメント投稿画面を表示します。非会員の方は、右記の「ご意見投稿フォーム」からコメントを投稿できます。 →ご意見投稿フォーム

ログイン 会員登録


<<コメントに関するご注意>>

  • 投稿されたコメントは査読のうえ公開します。コメント末尾の日時は投稿時点のものです。用字用語などは当社規定に沿って変更、明らかな間違いや不適切な表現は原文の意図を損なわない範囲で変更します。不適切と判断したコメントは公開しません。公開後の修正・削除もあります。個人情報の入力はご遠慮ください。
  • コメントは本サイトや当社媒体に転載する場合があります。その際、読者から寄せられたことを明示します。
  • 記事への質問は問い合わせフォームをご利用ください。コメント欄に投稿いただきましても回答できません。
  • 投稿の内容について当社は信頼性や適法性を保証しません。トラブルが発生しても責任を負えません。
はてなブックマーク お気に入りに追加 印刷 RSS 文字サイズを小さく 文字サイズを大きく

アクセスランキング(建築・住宅発)

総合トップ建築・住宅土木不動産建設ITNEXT-K会員登録・変更

日経アーキテクチュア日経ホームビルダー日経コンストラクション日経不動産マーケット情報雑誌・書籍・セミナー

ケンプラッツについて推奨環境広告掲載プレスリリース送付RSSについて問い合わせ