リニア新線整備のメリットとは

松沢知事が提案する羽田‐成田リニア新線構想のイメージ(資料:神奈川県)
松沢知事が提案する羽田‐成田リニア新線構想のイメージ(資料:神奈川県)

 この構想は、国際ゲートウェイ機能、国内空港ネットワークの中核機能を首都圏の空港が担わなければいけない。これを実現するという大きなメリットがあります。

 2つ目には、業務核都市の移動にも使える。空港間の移動だけでは乗客が少ないですから、ペイできないと思います。したがって千葉や横浜や埼玉にまでつなげる。業務核都市間の移動にも使ってもらえて、多くのお客さんが乗るようになって、この鉄道が運営できるということにもなりますし、首都圏住民の様々な移動、アクセス、両空港間だけではなくて、業務核都市間の移動、アクセス向上にもつながっていく。2つ目のメリットです。

 そうすることによって、業務核都市の育成ができるわけですね。首都機能の分散にもつながります。

 4つ目のメリットとして、確実にモーダルシフトにつながります。今、成田空港に行く利用者の中で6割が自動車を利用しています。こういうお客さんが多いので、湾岸道路は常に渋滞。そして排気ガスやCO2をたくさんばらまいているわけですね。この6割のお客さんが、新高速鉄道ができることで、多くは鉄道にシフトしますので、高速道路の渋滞も減り、CO2も減り、地球温暖化対策にもつながる。モーダルシフトにつながるということであります。