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ケンセツ的視点

リニア新幹線の大深度地下ルートはどうなる?

2009/01/05

 南アルプスを貫通するのかしないのか、ルート選定などに大きな関心が集まるリニア新幹線には、もう一つ大きなテーマがある。大深度地下の利用だ。

 大深度地下は深さが法で定義されており、適用を受けると、地権者への事前の補償なしに、事業者が使用権を設定できる。建設する側に有利な法制度だが、2008年末時点での適用例は神戸市が敷設した約270mの送水管のみで、適用予定なのも東京外郭環状道路(外環道路)くらいしかない。

 JR東海はリニア新幹線のルートのうち、大都市圏で大深度地下の利用を想定している。山梨から東京都心に至るルートを予想し、課題を整理してみる。

山梨・上野原から東進し、相模川東岸で大深度地下へ

 2008年から山梨県内でリニア実験線の延伸工事が本格的に進んでいる。先行区間として1997年に完成した18.4kmの路線が東西に延ばされ、予定では2013年に42.8kmとなる。東端は上野原市秋山だ。秋山カントリークラブの南東に位置し、神奈川との県境まで約2kmという地点。ここから東京都心までのルートを予想する。

上野原から品川までのリニア新幹線ルート予想
山梨リニア実験線の東端から品川駅までのルートを予想した。都心までほぼ一直線に進み、現在の品川駅の直下に接着する (作成:ケンプラッツ、地図提供:マピオン (c)Yahoo Japan)

 実験線の東端はほぼ真東向きになるので、都心方面へもそのまま東に向かって延伸される。道志川に沿って東に進み、津久井湖と宮ケ瀬湖の間に位置する長竹カントリークラブと相模野カントリー倶楽部の北側をかすめるように通り、相模川に出る。多くはトンネルになるが、川沿いや谷では地表に顔を出す。

 JR東海が10月22日付で国土交通省に提出した地形・地質調査報告書では、相模野台地以東のルートについて、「市街地・住宅地を通り地上への影響をできる限り少なくするために大深度地下トンネルが望ましい」と記している。リニア新幹線のルート付近で、相模川の東側には河岸段丘が形成されている。下段と中段の高低差は数十メートルあり、建物は下段では少なく、中段より上では多くなっている。リニア新幹線は、下段で高架を走り、高さを保ったまま中段の地下に潜り、上段では深い地下に至るといった線形になりそうだ。

相模川の東側のルート
相模川の東側のルート予想。下段で高架を走り、高さを保ったまま中段の地下に潜ることになりそうだ (資料:ケンプラッツ)
相模川の下段から東側の中段を見たところ

相模川の下段から東側の中段を見たところ
相模川の岸辺(下段)から東側の中段を望む。高低差は数十メートルある (写真:ケンプラッツ)

 地下に潜ってからは、JR相模線の上溝駅、JR横浜線の淵野辺駅、小田急小田原線玉川学園前駅、東急田園都市線江田駅の付近を通って東急東横線元住吉駅付近に向かう。元住吉駅付近で方向を北向きに変え、円弧を描きながら品川駅に向かう。トンネルの長さは40km程度になる。

◆next:リニア品川駅は直下か、直交か、空き地の地下か

高槻 長尚ケンプラッツ

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