「(パソコンが、)ウィルスで感染したときの対応を知っていますか?」
 「注文伝票について依頼や決定など購買部と相互連絡できますか?」

 あなたなら「はい」と「いいえ」、どちらを答える――?

 先日、東京建設業協会が主催する「建設現場におけるIT活用セミナー」に参加した。いまさら人に聞けないというようなITスキルについて、詳しく説明してくれた。

 例えば、メールの書き方やファイルサイズの縮小方法、エクセルに貼り付けた写真をjpeg形式に復元するなどのさまざまな基礎知識だ。

 セミナーではほかに、ITスキルを診断するソフトの説明もあった。東京建設業協会のIT研究会が2007年10月からウエブで公開し始めた自己診断ツールだ。

 診断ソフトは、1年目の「新入社員」や経験年数が8~13年の「主任・所長」といったように、キャリア年数に合わせた形で必要なITスキルを自己診断できる。冒頭の内容は診断の際に出てくる質問の一部だ。診断結果はチャート図で表示されるために、どの分野のITスキルが足りないか一目見ただけでわかる。

チャート図で表される診断結果。自分に足りないITスキルが把握できる
チャート図で表される診断結果。自分に足りないITスキルが把握できる)

 下の表は2007年11月から2008年1月までに、ウエブで自己診断した人たちの結果の平均だ。CAD図面などの工事成果品やコスト管理に関するITスキルに難色を示している技術者が多いようだ。

3カ月間のウエブでの集計結果。表内の数値は5点満点の平均点を表す

 回答人数は、まだ1000人弱とそれほど多くない。億単位を誇る “脳内メーカー(名前を入力するだけで脳内の様子を図で教えてくれるウエブでのサービス)”の診断数ほどはいかないにせよ、「建設版の脳内メーカーに」と、関係者は期待しているようだ。

 情報化社会の波に飲まれないように、自分のITスキルには、何の能力が不足しているのか。これから学ぶべきITスキルを知って業務に生かそう。

※まだ診断をしていない人は、
自己診断ツール

※ウエブ診断よりもさらに詳しく診断したい人はこちらを参照。
建設ITスキル評価基準及び自己診断ツール

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