2007/11/13
「企業に机を収めたメーカーが家具全体の納品でも主導権を握る」という考えがオフィス家具業界では有力なことから、メーカー各社は机の差異化にしのぎを削っている。2007年10月から11月にかけて相次いで発表された大手オフィス家具メーカーの新製品の取材を進めるなかでも、その様子がうかがえた。
各社が発表した机の新製品から共通のキーワードとして浮かび上がるのが「情報環境との融合」だ。例えば、岡村製作所が2008年1月に発売する幅6.4mと同4.8mの大型ワークテーブル「ONE BLOCK(ワン ブロック)」。幅の広さによる可用性の高さに加え、パソコンや電話などの情報機器の配線がすっきりと収まる構造を採用した。
内田洋行が同時期に発売する「ALPLACE(アルプレス)デスクシステム」も、大容量のダクトを装備し、情報機器のケーブル類の収容に工夫している。同製品は、オフィスの内部にポール(支柱)や表層材などアルミ製の部材を組み立てて、プレゼンテーションルームなどの場を簡易に構築できる「SmartInfill」と連携可能だ。
一方、イトーキはノートパソコンを上に置くだけでLANと接続できる机を2008年夏を目途に発売する。セキュリティーの関係から無線LANが導入しにくい環境でも、LANケーブルを差し替えることなく、自由に座席を移動してパソコンで仕事ができる。
机の新製品にみる情報環境との融合は、配線周りの問題を解決するレベルと言えそうだ。研究段階ではあるが、複数のモニターを搭載し、映し出された資料に自由に文字などを書き込める会議用テーブルの開発も進んでいる。
机に情報機器を搭載すれば、議論の経過を記憶したり、議論を活性化したりするソフトウエアも稼働できる。机のインテリジェント化は、情報環境との融合の一つの最終形と言えそうだ。
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