●製品名:アラウーノS

 掃除の手間が軽減されるタンクレス温水洗浄器一体型トイレ「アラウーノ」に、普及タイプの「アラウーノS」を追加した。7月1日から発売する。水アカが付きにくい有機ガラス系の素材の採用や、2種類の泡洗浄で汚れを除去する「激落ちバブル洗浄」などの「全自動おそうじ機能」は残しつつ、機能の一部を見直した。温水洗浄便座を瞬間湯沸し式から貯湯式に、ノズルの素材をステンレスから樹脂に変えたほか、温風機能やフタのオート開閉機能などを省いた。機能の集約や量産の効果によって、従来の30万円前後から20万円を切る価格を実現した。

 建材・設備ガイドの「プロフェッショナルレビュー」でレビュー会員から指摘があった、洗剤を入れるタンクの位置も改善した(関連記事:日経アーキテクチュア2月25日号106ページ)。従来品は、本体の左奥側面に内蔵されていたが、この製品では本体の右側面に外付けで設置した。狭いトイレでも立ったまま洗剤の補充ができる。松下電工広報部の上野愛さんは「洗剤の交換がしづらいなどの指摘があったため、改善した」と話している。

 トイレの設置は、半日程度でできる。重さも20kgと従来品の約半分に抑えた。手洗い器も従来の給排水を活用できる。大掛かりな配管工事が不要で、タンク付きのトイレからのリフォームにも対応する。

 また、ライフサイクルアセスメント(LCA)による温室効果ガスの排出量を従来品よりも約25%削減したので、環境保護にもつながる。

 バリエーションは、床排水の標準タイプやリフォームタイプ、壁排水タイプ、高層階タイプをそろえる。オプションで有機ガラス系の素材を用いた手洗い器を設置することもできる。

 価格は、床排水タイプ(排水ピッチ200mm)で19万9500円、リフォームタイプで21万円、壁排水タイプ(排水ピッチ120mm)で22万500円、高層階タイプ(排水ピッチ200mm)で19万9500円。工事費は含まない。

問い合わせ:松下電工
電話06-6908-1131