● 製品名:リーフライト

 米国の家具メーカー、ハーマンミラーが初めてプロデュースした照明器具。LEDを搭載したスタンドで、台座の溝に指を軽く滑らせるだけで、色温度と光量を無段階に調節できる。

 カリフォルニア州サンフランシスコで活動するスイス人デザイナー、イヴ・ベアール氏がデザインを手がけた。最新技術を使って、人間の感情に訴え、しかも生命の循環を表すものとして、「葉(リーフ)」をモチーフにしたという。ブレードの中央に走る電線を葉脈にみたてている。


 スタンドを構成する2枚のブレードは、用途に応じて閉じた状態から直立状態まで210度の範囲で動かせる。上のブレードをデスクと水平にセットすれば、手元を照らすタスクライトになる。閉じた状態で点灯すると、控えめな光となりアンビエントライトに、直立の状態で壁や対象物を照らせばアクセントライトになる。

 製品開発のコンセプトは、「ワークライフバランス」。色温度と光量を調節できるようにすることで、仕事や読書に使うときはクールで明るい光で効率性を上げ、家でくつろぐときには温かく穏やかな光で快適性を高める。

 ベアール氏は「光を心と体の両方で感じるために、実際に光源に触れられるようにしたかった」という。プリント基板やヒートシンクにたまった熱を、ブレードに用いたアルミニウムで拡散。さらにブレード上部の穴から放熱させて、光源があるブレード部分を直接、手で握ることもできるようにした。

 リーフライトは、素材の37%にリサイクル素材を使用。また、素材の95%がリサイクル可能だという。LED光源を使っているので、ほぼ同じ明るさの電球型蛍光灯(13ワット)を使ったときに比べて、消費電力を約40%削減できる。

 ボディーの色は、赤、黒、白など5色を用意した。台座の直径は220mm。高さは、上のブレードを台座と水平にした場合で560mm、垂直にした場合は930mm。ブレードの幅は55mm。

 価格は、9万8700円。国内の販売総代理店はアテックス。12月7日に販売を開始する。


ディレクター オブ マーケーティング 佐々木陽子氏のインタビュー
(動画:BPtv)

問い合わせ:ハーマンミラージャパン
電話:03-3444-7551