特集
目次
-
ビル用外壁で大臣認定違反、開発者の意見は対立<追加情報あり>
国土交通省は4月7日、鹿島と建材メーカーの岐阜折版工業(岐阜県岐南町)などが使用した耐火構造の外壁が、大臣認定の仕様に適合していなかったと発表した。問題の外壁は、岐阜折版工業が2006年に耐火構造の認定を取得した「KOウォール」(認定番号:FP060NE-0076)を基に、同社などが開発したもの。開…
-
5者の大臣認定違反が発覚、防耐火仕様の建材で
国土交通省は8月4日、5者が取得した合計16件の防耐火関連の大臣認定について、認定仕様を守らずに製品を販売されていたと発表した。認定を取得していたのは、パイロシステム(大阪市)、王子パッケージング(東京都江戸川区)、エスコマテリアル(東京都荒川区)、不二サッシの4社と、カーテンウォール・防火開口部…
-
木造住宅で吹き抜けに面したサッシ枠から謎の漏水
下の写真で、屋根の妻部に合わせたデザインで設けられた開口部は、吹き抜け階段の明かり取り窓だ。築10年弱の住宅で、住まい手は中古物件で購入。入居から半年ほどして、向かって右手に見える4枚のガラス窓が縦に連なる開口部で、サッシ枠の室内側が降雨後に水で濡れる現象に気付いた。
-
不正の樹脂サッシ各社が再発防止策などを報告
エクセルシャノン(以下、シャノン)、三協立山アルミ、新日軽など5社による、ビルや住宅用の樹脂製サッシ27種、80件の大臣認定の不正取得。この問題で、各社は3月中旬以降、報告書や再発防止策を相次いで発表した。各社の親会社が見積もった改修費用も出そろった。シャノンの親会社であるトクヤマが200億円、三…
-
樹脂サッシの導入があだに、北海道の公営住宅
エクセルシャノンなど5社が国土交通大臣認定を不正取得していた塩ビ系樹脂サッシは、北海道内の公営住宅にも使われていた。北海道住宅課が2月に道内の180市町村を対象に実施したアンケート調査によって、22市町村で合計45棟で使用されていたことが判明した。5社が不正取得を始めた02年以降に建てられた、比較的…
-
偽装サッシを新築で使用、“仮使用”を余儀なくされる札幌市の教育施設
エクセルシャノンなど5社が国土交通大臣認定を不正取得していた塩ビ系樹脂サッシは、札幌市が建築中の2棟の教育施設に採用されている。サッシの取り付けはすでに完了しており、“不正品”の是正が4月の新学期に間に合わないのは確実だ。この2棟は、完了検査を受けない“仮使用”の状態で新入生を迎えざるを得ない。
-
偽装発覚で検査済証下りず、引き渡し直前に樹脂サッシを交換
エクセルシャノン、三協立山アルミ、新日軽ほかの5社が、塩化ビニル系樹脂で出来たサッシについて「防火設備」の国土交通大臣認定を不正に取得していた問題は、年明けの建設現場を直撃した。札幌市に本社を置く土屋ホームでは、事件が発覚した時点で該当製品を使った引き渡し直前の木造住宅が5棟あった。そのままにしたら…
-
樹脂サッシ偽装の手口を図面で追う
エクセルシャノン、三協立山アルミ、新日軽など5社が塩化ビニル系樹脂でできたサッシの防火性能に関する大臣認定を不正に取得していた問題は、発覚から2カ月以上が経過した現在もなお、対応策が見えていない。この問題を追跡取材するにあたり、今回の偽装の手口がどのようなものだったのかを、独自に入手した詳細な図面で…
-
防耐火関連の大臣認定で新たに3社9件の不正受験などが発覚
国土交通省は2月17日、防耐火関連の大臣認定を不正受験、または認定仕様を変更して販売した9件のケースが見つかったと発表した。不正が判明したのは、ミサワテクノ、三協立山アルミ、トクヤマの3社だ。使用先は2月17日の発表時点で戸建て住宅、ホテルなど合計108棟。
-
樹脂サッシの改修費用は200億円、大臣認定の不正取得でトクヤマが見積もる
エクセルシャノンなどが樹脂サッシの防耐火に関する大臣認定を不正取得、販売していた問題で、同社の親会社であるトクヤマは1月23日、改修費用200億円を見積もった。同社は改修費用を精査して、2月10日に予定している2009年3月期第3四半期決算に反映する予定だ。
-
樹脂製サッシで大臣認定を不正取得、サッシメーカー5社
国土交通省は1月8日、エクセルシャノン、三協立山アルミ、新日軽、PSJ、H.R.D.SINGAPOREの5社が防火設備の大臣認定を不正取得していたことなどを発表した。5社が不正取得したのは、ビルや住宅用の樹脂製サッシに関する27種、80件の大臣認定だ。国交省は認定を取り消す。1月8日時点で判明して…
-
09年度以降もサンプル試験を継続、建材偽装の対策案がまとまる
国土交通省は11月14日、建材偽装問題を受けて社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会に設置した防耐火認定小委員会(委員長:菅原進一東京理科大学教授)の第3回会合を開催、対策案を取りまとめた。対策案は主に性能評価試験の不正受験防止、認定書交付後の監視の二つに分かれる。現在も行っているサンプル調査を0…
-
“代償”は金と労力と信用、建材偽装発覚から1年が経過
ニチアスが軒裏天井材と耐火間仕切り壁の大臣認定を不正取得していたことが明らかになった2007年10月30日から1年が過ぎた。試験体の偽装に手を染めたニチアスと東洋ゴム工業は、今も偽装の“代償”を支払い続けている。
-
防耐火構造の大臣認定2件を取り消し、継続中の建材サンプル調査で
国土交通省は11月4日、建材の大臣認定偽装問題を受けて実施中のサンプル調査で、必要な性能を満たさなかった2件の大臣認定を新たに取り消した。認定が取り消しになったのは、エーアンドエーマテリアルの軽量鉄骨下地間仕切り壁(耐火60分、認定番号FP060NP-0021)と中越アドバンスの木製下地軒裏(準耐…
-
建材偽装の再発防止策、「責任の所在をより明確に」 と国交省に注文
国土交通省は7月2日、一連の建材偽装問題を受けて社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会に設置した防耐火認定小委員会(委員長:菅原進一東京理科大学教授)の第2回会合を開催。大臣認定制度の不正受験防止策や認定後の品質管理について検討した。国交省は、8月に開催予定の第3回会合で対策案を取りまとめたい考…
-
国交省のサンプル調査で新たに3件の防耐火構造の認定を取り消し
国土交通省は6月27日、防耐火関連の大臣認定のサンプル調査結果に基づいて、新たに3件の認定を取り消したと発表した。認定を取り消されたのはチューオー(栃木県鹿沼市)の鉄骨造の耐力壁に関する30分防火構造(認定番号PC030BE-0663)、ウベボード(山口県宇部市)の軽量鉄骨下地の間仕切り壁に関する6…
-
大臣認定を取り消された大建工業の「じかかべ」使用先は37棟に
大建工業は6月17日、外壁工法「じかかべ」(認定番号:PC030BE-0432、取り消し済み)の使用先として新たに33棟を特定したと発表した。判明した使用先は、すでに見つかっている4棟とあわせて37棟となった。この防火構造は、建材偽装問題を受けて国土交通省が実施している防耐火関連製品のサンプル調査…
-
「試験体の製作には性能評価機関の職員が立会う」建材偽装の再発防止策を検討開始
国土交通省は6月5日、社会資本整備審議会建築分科会基本制度部会に設けた防耐火認定小委員会(委員長:菅原進一東京理科大学教授)の第1回会合を開催した。一連の建材偽装問題を受けて国交省が示した大臣認定制度の見直し案のポイントは、「不正受験の防止」「認定後の性能確保」「不適切な事案が判明した際の対応方法…
-
イソライト工業の耐火構造も大臣認定取り消し、サンプル調査で性能満たさず
国土交通省は5月29日、イソライト工業が大臣認定を取得した耐火構造の柱(認定番号:FP060CN-0125)が60分の性能を満たしていないため、認定を取り消した。製品は、鋼管柱に「ファイアガード」(SWブランケット)と呼ばれる耐火被覆材を巻きつけたもので、29日時点で倉庫や工場など23棟への使用実…
-
建材偽装問題で新たに8社の不正販売が判明、国交省は1800棟の改修も指示
国土交通省は5月22日、防耐火関連の建材偽装問題に関する実態調査の第3報で、新たに8社が認定仕様と異なる製品を不正に販売していたことを明らかにした。不正受験や不正販売などの疑義のあるとの報告があったものは、合計50社、130件になった。さらに、1月25日の第2報以降、5社、11件について、改修を指…