人がミニ鋼橋をわたる動画がSNSで注目

 この3Dプリンターによる鋼橋架設プロジェクトが注目を集めたのは、6月11日にMX3DがYouTube上に「MX3Dがアムステルダムで鋼橋を3Dプリントへ(MX3D to 3D print a steel bridge in Amsterdam)」という動画を公開したことがきっかけだった。

 そしてFacebookなどのSNSでも、この動画をシェアするユーザーが増え、プロジェクトの認知度は数日間で急激に高まった。

MX3Dのウェブサイト。YouTubeで公開された動画にもリンクが張ってある(写真:MX3D B.V.)
MX3Dのウェブサイト。YouTubeで公開された動画にもリンクが張ってある(写真:MX3D B.V.)

 この動画には、MX3Dが失敗を繰り返しながら、少しずつ技術の改善に取り組んできた歴史がコンパクトにまとめられている。そして、圧巻はこの3Dプリンターで作成したミニチュアの鋼橋を実際に人がわたってみせるシーンだ。

 子どもや動物など、柔らかい内容の動画が人気を集めるYouTubeの中で、「科学と技術」がテーマのお堅い内容にもかかわらず公開後3日間ほどで50万件以上のアクセスを記録した。

3Dプリンターで作成したミニ鋼橋を実際に人がわたってみせるシーン(写真:MX3D B.V.)
3Dプリンターで作成したミニ鋼橋を実際に人がわたってみせるシーン(写真:MX3D B.V.)