軌道敷の80%を緑化、先住民族のデザインも導入

 高雄のLRTは、架線がないことですっきりしたデザインとなるのに加えて、80%の軌道敷を緑化してさらに景観面や環境面を引き立てる。またレールには安全性の高い溝付きレールを採用している。

工事中の軌道。80%は緑化される(写真:家入龍太)
工事中の軌道。80%は緑化される(写真:家入龍太)

安全性の高い溝付きレールを採用(写真:家入龍太)
安全性の高い溝付きレールを採用(写真:家入龍太)

 最新技術を取り入れたLRTだけに、駅舎などのデザインも洗練されている。一方、台湾の先住民族、アミ族の民族衣装に使われる色彩も取り入れられた。

 例えば、高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」は、アミ族の民族衣装に使われる赤、黒、オレンジのカラーでデザインされている。

高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」。アミ族の民族衣装に使われる赤、黒、オレンジのカラーでデザインされている(写真:家入龍太)
高雄国際空港につながる地下鉄との乗換駅「前鎮之星(C3)」。アミ族の民族衣装に使われる赤、黒、オレンジのカラーでデザインされている(写真:家入龍太)

前鎮之星駅をまたぐ歩道橋とエレベーター。スタイリッシュなデザインだ(写真:家入龍太)
前鎮之星駅をまたぐ歩道橋とエレベーター。スタイリッシュなデザインだ(写真:家入龍太)