兵庫県西宮市の仁川学院小学校で11月7日、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を使った5年生対象の特別授業が行われた。先生を務めたのはBIM活用に取り組む安井建築設計事務所の佐野吉彦代表取締役だ。当日はBIMを初めて経験する児童が自らワークステーションを操作し、30分間で「教室の大改造」という作品作りに挑戦した。

 教室に持ち込まれた6台のモバイルワークステーション。それを囲む5~6人の児童が液晶画面を食い入るように見つめながら、初めて操作するBIMソフトに歓声を上げた。

 ある班では「さん、にー、いち、削除!」という元気な児童の声とともに教室の中にあった机やイスが一挙になくなった。また、別の班からは「先生、学校がきえちゃいました」と、助けを求める声が。

初めて体験するBIMに熱中する児童たち(写真:家入龍太)
初めて体験するBIMに熱中する児童たち(写真:家入龍太)

 11月7日、兵庫県西宮市にある仁川学院小学校で行われたBIMを使った特別授業の一コマだ。