マンション大手の長谷工コーポレーションがBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の本格活用を始めた。標準仕様のマンションのBIMモデルを自動設計する機能を備えるなど、マンションに特化したシステム「長谷工版BIM」を開発。今後、企画、設計から施工、販売、そして維持管理や修繕までの業務でBIMモデルを全社活用するワークフローを構築していく。

 2012年10月からBIM活用を推進してきた長谷工コーポレーションは、このほど、さらに本格的なBIMの活用に乗り出した。

 事業計画から設計、施工、そして販売、維持管理まで同社のビジネスモデル全体でのBIMモデル活用を目指すシステムで、その名も「長谷工版BIM」と言う。

 その適用第1号になったのが、分譲マンション「ブランシエラ板橋西台」(東京都板橋区、鉄筋コンクリート造9階建て、総戸数80戸)だ。長谷工版BIMを企画設計から実施設計、販売まで一貫して活用した。

長谷工版BIMの適用第1号となった「ブランシエラ板橋西台」の完成予想図(資料:長谷工コーポレーション)
長谷工版BIMの適用第1号となった「ブランシエラ板橋西台」の完成予想図(資料:長谷工コーポレーション)