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イエイリ建設IT戦略

工事を見える化! 3Dで施工を効率化するシステム

2014/11/05

鉄筋や鉄骨の納まりから、重機の稼働状況やクレーンの施工状態まで、建設現場で見えにくいものを3Dで見える化する様々なシステムが実用化されてきた。その裏にはBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の普及や、タブレット端末やクラウド技術の進化がある。注目のシステムをピックアップして紹介する。

SiftDDD(岡山市)
3Dで鉄筋干渉を自動回避するシステム

 最近の建物や構造物は、鉄筋量が多くなっている半面、鉄筋工が減り、現場では鉄筋を干渉しないように組むのに苦労する例も多いようだ。

 こうした現場の問題を解決しようと、10月1日に岡山市東区でSiftDDD(シフトディーディーディー)という新会社が立ち上がった。

 構造設計図や特記仕様書、鉄筋の定着条件や干渉したときの回避条件などの資料を元に、3Dで干渉を自動回避させて、鉄筋を3Dモデル化するという独自のシステムを活用。建設会社や重工メーカーなどからの依頼で鉄筋の納まりを検討するサービスを行っている。

鉄筋が干渉したときの回避条件(資料:SiftDDD)

完成した鉄筋の納まり図(資料:SiftDDD)

 BIMやCIMでも、3Dによる精密な配筋設計は行われているが、まずは人間がモデリングしてから干渉チェックによって問題箇所を探す、というのが普通のやり方だ。

 SiftDDDのシステムでは、最初からできるだけ干渉を避けて配筋していき、どうしても問題が残る部分は「懸案個所」として3Dモデルや一覧表で整理し、発注者からの指示を受けて解決するという方法をとっている。

免震支承まわりの干渉検討レポート(資料:SiftDDD)
アンカーボルトまわりの干渉検討レポート(資料:SiftDDD)

 SiftDDDの代表取締役を務めるのは泊美香氏だ。システムには、一般的なExcelやAutoCADのほか、ソフト技術者の父親が開発した独自の配筋用ソフトを使っている。

SiftDDD代表取締役、泊美香氏(写真:家入龍太)

 泊社長は父親が経営する建設関連のシステム開発会社に勤めていたとき、このサービスを始めるために、2年間も鉄筋工事の現場に通いつめた。職人さんに怒鳴られながら、鉄筋工事のノウハウをマスターしたという。

 そして今では「知る人ぞ知る」というほどのスキルを身につけ、スーパーゼネコンや大手エンジニアリング会社などを主要取引先として事業を展開している。

家入 龍太=建設ITジャーナリストケンプラッツ

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