3Dプリンターによる現場模型の作成例も
このほか熊谷組は「八鹿日高道路三谷トンネル(北側)工事」で施工・維持管理の情報を一元化するため、現場主体でCIMモデルを作成。清水建設は千葉県市川市で施工中の東京外かく環状道路「高谷IC改良その6工事」で水道管の切り回し検討や、コンクリートの品質情報や構造物の初期情報などの管理にCIMモデルの活用を行った。
鹿島は「鶴田ダム増設減勢工工事」で、施工計画の立案や施工管理、発注者などとの協議資料としてCIMを活用した。
変わり種は、前田建設工業が東京外かく環状道路の「矢切函渠その9工事」で行ったCIM活用の事例だ。既存の国道のすぐ横や直下を掘削して地下に掘割スリット構造のボックスカルバートを築造する工事だが、3Dプリンターで現場模型をつくったのだ。
これら7つの事例以外では、石川県小松市が昨年11月に「3D-CADステーション」を開設し、製造業出身の市長によるトップダウンのCIM導入が行われている例も詳しく紹介されていた。