東京電力福島第一原子力発電所(福島第一原発)の現場での取材を交えながら、廃炉作業の進ちょく状況などをお伝えする第2弾。今回は、福島第一原発の目下の課題である、原子炉建屋内への地下水流入による汚染水の増加を食い止める作業、そして、高い放射線量で人が立ち入りにくい1~3号機の状況把握作業についてリポートする。放射線量が高い場所で作業を行うためのロボットの開発・投入も進んでいる。

東京電力福島第一原発の1/2号機中央制御室で取材する筆者(左から2人目)(写真:ヤフー)
東京電力福島第一原発の1/2号機中央制御室で取材する筆者(左から2人目)(写真:ヤフー)

 東日本大震災時にメルトダウンを起こした東京電力福島第一原子力発電所(以下、福島第一原発)の1~3号機。現在も圧力容器内に冷却水を送り込み、冷却を続けている。

 マスコミでもよく報道されているように、これらの原子炉建屋に周辺の地下水が流れ込んで原子炉容器からもれ出した冷却水と混じるため、放射能で汚染された水が毎日約400トンも増え続けている。現時点での最大の問題の1つだ。