AIAのBIMアワードでも今年、FM部門が初受賞
AIA(アメリカ建築家協会)全米大会の恒例行事となっている第9回BIMアワードの授賞式が今年6月19日(米国時間)、米国デンバーで開催された。
今回、異例とも言えるのは、FM部門で初の受賞者が出たことだ。FM部門の「新築賞」にはオーストラリア・シドニーの「1 Bligh Street」ビル(受賞者:Architectus + ingehoven architects)が、「改修賞」には「Edith Green-Wendell Wyatt Federal Building」(受賞者:SERA Architects、General Services Administration)がそれぞれ選ばれた。
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建物のライフサイクルコストのうち、竣工までのコストは2~3割にすぎず、残りの7~8割は完成後の運用段階で発生するコストと言われている。
これまで、ブラックボックスだった運用段階のコストをBIMと連動したFMのシステムで「見える化」し、コンピューターの力によって解析やシミュレーションを行うことができるようになる。するとコストの構造や削減すべきポイントが明らかになり、巨大な運用コストを削減することができる。
建設業もFMのシステムを駆使し、運用段階のコスト削減を図るサービスに関わることによって、プロジェクトの受注活動に追い回される「狩猟型ビジネス」から、毎年、安定的な収入を得られる「農耕型ビジネス」へとビジネス領域を広げられる可能性がある。
家入龍太の公式ブログ「建設ITワールド」は、http://www.ieiri-lab.jp/。ツイッターやfacebookでも発言している。