112のキャンパスにまたがる約5200棟の建物を管理するカリフォルニアコミュニティー・カレッジ本部は、ファシリティー・マネジメント(FM)システムを完成させた。従来の図面やBIM、GISなどを統合し、ウェブ上で1100人以上の職員が活用している。

 2013年6月に米国デンバーで開催されたAIA(アメリカ建築家協会)の全米大会では、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)のFM分野への活用に関する話題も目立った。

 BIMによる建築設計システムをクラウドコンピューティングで提供するオーヌマ社のキモン・オーヌマ氏と、カリフォルニアコミュニティー・カレッジ本部(当時)のジョン・ローチ氏は、カリフォルニア州内の112カ所のコミュニティー・カレッジ(米国の公立2年制大学)を管理するためにに導入されたクラウドFMシステム「フュージョン(FUSION:Facility Utilization, Space Inventory Options Net)」について講演した。

AIA全米大会で講演するキモン・オーヌマ氏(左)とジョン・ローチ氏(右)(写真:家入龍太)
AIA全米大会で講演するキモン・オーヌマ氏(左)とジョン・ローチ氏(右)(写真:家入龍太)