拡張計画全体をBIMモデル化
このプロジェクトで興味深いのは空港の拡張計画全体をマスタープラン(基本計画)として一つの3次元モデルとしてまとめあげたことだ。この大きな3Dモデルに含まれるのは、64km2の背景地形、4GBの航空写真、4つのRevitモデル、1つの詳細地形モデル、6つの橋梁モデルなどだ。
35の組織が関与して作られたこれらのモデルを一つにまとめ上げるのに要した時間はわずか10時間だったという。
マスタープランをBIMモデル化することで、建設プロジェクトに直接関わる技術者以外にも活用の幅は広がる。例えば、管制塔からの視界を確認したり、空港拡張計画のPRに使ったり、警備の計画を立てたりと、まだ工事中にもかかわらず、完成後の空港をイメージした様々な業務に展開できる。これがBIMのメリットと言えるだろう。