現場ニーズを追求した専用iPadホルターも開発

 大成建設はこのアプリをさらに活用しやすくするため、現場用のiPadホルダーの開発を監修した。

工事現場用iPadケースを肩にかける大成建設建築部の田辺要平課長(写真:家入龍太)
工事現場用iPadケースを肩にかける大成建設建築部の田辺要平課長(写真:家入龍太)

Field Padを操作中の様子(写真:家入龍太)
Field Padを操作中の様子(写真:家入龍太)

 ホルダーの開発に携わった大成建設建築部の田辺要平課長は「iPadのケースには防水・防じん・耐衝撃性を持ったものが市販されているが、工事現場で便利に使えるものがなかった。防水よりもむしろ落とさないことを最優先するため、ケースのひもを肩から外さないで使える構造にした」と語る。

 そのこだわりが最も表れているのがホルダーのふたを開ける部分だ。一般のiPadケースは、iPadのボタンを右にして持った時、奥から手前に開く構造になっている。その点、このiPadケースは手前から奥に開くようになっているのだ。

 ホルダーのふたは折り返して入力操作を行ったり、写真を撮ったりすることができ、テーブルなどに置く時は、ふたがスタンド代わりにもなる。

手前から奥に開くふたが使いやすさのポイント(左)。ふたはそのまま折り返すと肩からかけたままiPadを操作できる(写真:家入龍太)
手前から奥に開くふたが使いやすさのポイント(左)。ふたはそのまま折り返すと肩からかけたままiPadを操作できる(写真:家入龍太)

写真撮影の状況。カメラのレンズやUSB端子の部分には切り込みが入っている(左)。ふたをたたむとスタンド代わりにもなる(右)(写真:家入龍太)
写真撮影の状況。カメラのレンズやUSB端子の部分には切り込みが入っている(左)。ふたをたたむとスタンド代わりにもなる(右)(写真:家入龍太)

 このホルダーを使い始めてから、大成建設の現場ではiPadを壊したことがないという。
 このホルダーは「建設現場用 新iPadケース」という商品名で市販されている。色は紺、グレー、ベージュの3色。価格は税込みで9000円だ。

「建設現場用 新iPadケース」の通販サイト(資料:シーエフ・カンパニー)
「建設現場用 新iPadケース」の通販サイト(資料:シーエフ・カンパニー)