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イエイリ建設IT戦略

製造業の手法で建設!大規模複合施設の施工にBIM活用

2013/02/27

米国・ラスベガスに完成した大規模複合施設「チボリビレッジ」の施工では、製造業での経験を持つスタッフが製造業向けの3D設計ソフト「CATIA」を使い、製作図の作成から資材の発注、工程管理、現場での作業指示などを一貫して行った。その結果、現場での手戻りはほとんど起こらず、コストも予定通りに収まった。製造業のものづくり手法を採り入れたBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の実践が成果に結び付いた。

 200万m2の敷地に店舗やオフィスなど16棟の建物と、地下3階の駐車場を複数のフェーズに分けて建設し、このほど完成した米国・ラスベガスの大規模複合施設「チボリビレッジ」。その施工では、まさに製造業的なBIM活用が行われた。

米国・ラスベガスに完成した大規模複合施設「チボリビレッジ」(写真:ダッソー・システムズ)

16棟の建物と地下3階の駐車場からなるチボリビレッジのBIMモデル全景(写真:ダッソー・システムズ)

 2007年に施工者として選ばれたのは地場ゼネコン、ハードストーン・コンストラクション社(Hardstone Construction)だ。同社の社長、パット・ヘンダーソン氏は、作業の手戻りなど建設業特有の問題を解決しよういう強い意思で施工に臨んだ。

 ヘンダーソン氏は、製造業で使われている3D設計ソフト「CATIA(キャティア)」をBIMソフトとして使い、BIMモデルで着工前に部材の干渉チェックや納まり、施工上の問題点などを徹底的に検討し、解決。その後で現場での施工や部材の発注など、大きなコストが発生する資材関係の業務ににもこのBIMモデルを活用したのだ。

 これだけの規模の施設を詳細にBIMモデル化すると、BIMモデルデータのサイズが大きくなりすぎて、設計中に動作速度が極端に遅くなるBIMソフトもある。その点、CATIAはBIMモデルを細かく分割し、複数のファイルに分けて保存する。そして作業に応じて必要な部分のファイルだけを自動的に読み込むようになっているため、チボリビレッジのような大規模施設でも、全体を詳細にBIMモデル化することができる。

 詳細なBIMモデルに基づいて業務を進めた結果、発注者や工事関係者間でのコミュニケーション不足による設計変更や作業の手戻り、下請け会社に支払う工事費のコストアップがほとんど発生せず、スムーズに工事が進んだ。

家入 龍太ケンプラッツ

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