3Dレーザースキャナーとの連携やクラウドサービスも

 CIMに対応して開発した製品や技術には、上記以外にも数々のものがある。フォーラムエイトも、3Dレーザースキャナーの点群データを同社のバーチャルリアリティーシステム「UC-win/Road」に読み込み、施工管理に利用できる「UC-win/Road 3D点群・出来形管理」というプラグインソフトを2012年6月に発売した。

 3Dレーザースキャナーで盛り土や切り土などを計測した「点群データ」と、3次元の設計データを重ね合わせて比較することにより、出来形管理を行うものだ。

点群データで出来形管理を行う「UC-win/Road 3D点群・出来形管理」の画面(資料:フォーラムエイト)
点群データで出来形管理を行う「UC-win/Road 3D点群・出来形管理」の画面(資料:フォーラムエイト)

 また、オートデスクでは今年の春、同社の土木インフラ用3次元設計ソフト「Infrastructure Modeler」に連携するクラウドコンピューティングサービス「Project Mercury(プロジェクト・マーキュリー)」(英文リリース)を公開し、道路設計用の様々な機能を提供する予定だ。

 その内容は、道路の切り土・盛り土がバランスする道路線形の最適化や、土木構造物に作用する風圧などをCFD(数値流体力学解析)シミュレーション、道路の渋滞解析、ドライビングシミュレーター機能、そしてタブレット端末によるインフラ3Dモデルの表示などからなり、クラウドやモバイルの技術を総動員するものだ。

Infrastructure Modelerと連携し、道路設計用の様々な機能を提供する「プロジェクト・マーキュリー」(資料:オートデスク)
Infrastructure Modelerと連携し、道路設計用の様々な機能を提供する「プロジェクト・マーキュリー」(資料:オートデスク)