日本同様のCNC工作機械が並ぶ工場内
10月でも熱気に満ちたメーンの工場建屋内には、CNC(コンピューター数値制御)の鋼板切断機や穴開け機のほか、自動溶接機や自動切断機などが工程順に並んでいる。
自動溶接機を溶接線に沿って動かすためのレール設置作業や、斜めに傾けた橋桁にバーナーの炎を当ててのひずみ取り作業などを丁寧に行う作業員や、各部材が整理整頓して並べられている風景は日本の鋼橋工場とそっくり。違うのは、暑さ対策のため、作業員が自分用の扇風機を持ち歩いていることくらいだ。
ここで組み立てが済んだ鋼桁は、次の工程であるショットブラスト、塗装を行うため別の建屋に運ばれ、完成となる。
工場の一角には、完成済みの橋桁が整然と置かれていた。赤く塗装された橋桁の側面は、ひずみの跡をほとんど感じさせないほど平滑で、すみ肉溶接のビードもなめらかだ。その外観からも、高い品質が感じられる。