ベトナム・ハノイ市に本社を置く久米設計の現地法人、久米デザインアジアのハノイ本社は2009年の設立と同時にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を導入した。以来、3年目にして設計コンペで続々と1位を獲得している。ビジュアルなプレゼンテーションがものを言う海外建設市場で、BIMが強みを発揮し始めた。


 クルマと圧倒的多数のバイクが、けたたましくクラクションを鳴らしながら行き交うベトナム・ハノイ市の市街地に、久米設計の現地法人「久米デザインアジア(Kume Design Asia)」の事務所がある。

 久米デザインアジアは2009年に設立され、ハノイ本社のほかホーチミン市にも支店を構えている。設立以来、ハノイ本社では試行錯誤しながら海外プロジェクトにおけるBIMの活用に取り組んできた。その努力が最近、実を結び始めた。ベトナムの国際設計コンペで続々と1位を獲得するようになったのだ。

ハノイの市街地にある久米デザインアジアが入居するビル(写真:家入龍太)
ハノイの市街地にある久米デザインアジアが入居するビル(写真:家入龍太)

ハノイ本社の竹田精次郎所長(右)と源明玲氏(左)(写真:家入龍太)
ハノイ本社の竹田精次郎所長(右)と源明玲氏(左)(写真:家入龍太)