Excel帳票をWEB化、タブレット端末で書き込む

 表計算ソフト、Excelは、建設業や製造業などでは幅広い業務に活用されている。兵庫県明石市のテクノツリーは、Excelで作成した施工管理用の帳票をウェブブラウザーで見られるように変換し、iPadなどのタブレット端末で参照や写真や文字情報などの書き込みができるようにする「ビル・ゲート(BuildGate)」を開発。2011年6月21日に発売した。

「ビル・ゲート」の画面イメージ(資料:テクノツリー)
「ビル・ゲート」の画面イメージ(資料:テクノツリー)

 このシステムは、製造業向けに開発された「ExcelGate(エクセルゲート)」をベースにして建設業向けに開発した。デジタルカメラで撮影した写真を取り込み、マーキングやコメントを挿入したり、写真と図面をひも付けて管理したりする機能を追加したものだ。

 入力画面などは表計算ソフト「Excel」で作成する。そのデータをHTMLに変換しWEBサーバーから配信。現場のタブレット端末からアクセスできるようにする仕組みだ。

 タブレット端末で入力した写真や数値、コメントなどのデータは、データベースに即座に蓄積され、様々なシステムと連携して処理できる。そのため、写真入りの報告書などの作成も即座に行える。

Excelシートを利用したWeb画面設計のイメージ(資料:テクノツリー)
Excelシートを利用したWeb画面設計のイメージ(資料:テクノツリー)

「ビル・ゲート」の構成(資料:テクノツリー)
「ビル・ゲート」の構成(資料:テクノツリー)

 販売価格は119万8000円で、ゼネコンやプラント工事会社、工務店、ビル管理会社などの施工管理や維持管理やメンテナンスでの点検業務などでの活用を想定している。