イエイリ建設IT戦略
目次
-
これぞ現場のIoT!発注者と情報共有する西松建設のトンネル工事
BIM先進国・シンガポール現地報告(7)
シンガポール郊外で西松建設が施工中の電力ケーブルトンネルでは、センサーやビデオカメラ、写真などの施工データをウェブシステムで一元管理し、発注者とも情報を共有している。将来の電力ケーブル増設に備えて、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)による電力ケーブルの納まり検討も実施。モノの状態…
-
現場内工場でプレハブ化!BIM通りの施工を追求した清水建設
BIM先進国・シンガポール現地報告(6)
清水建設はシンガポールの複合施設「メープルツリー・ビジネス・シティーII」の施工で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルや3Dプリンターで施工手順を十分に検討した後、施工図を作り、実際の建物を作るというワークフローを徹底した。現場内には工場を設け、階段や鉄筋のプレハブ化も実現…
-
5Dへの挑戦も!BIMワークフロー最大化を目指す大林組
BIM先進国・シンガポール現地報告(5)
シンガポール中心街で建設中の複合施設、「DUO(デュオ)」は、上階が空中に突き出した跳ね出し床を持つ高層ビル2棟と敷地全域に広がる低層商業棟からなる。大林シンガポール(以下、大林組)はこのビルの施工に当たり、意匠、構造、設備をBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデル化し、複雑な施…
-
自主活用で2件竣工!BIMの義務化と鹿島の戦略
BIM先進国・シンガポール現地報告(4)
鹿島の現地法人、カジマ・オーバーシーズ・アジア(以下、KOA)は、自主的なBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用を積極的に推進し、既に2件の工事を完成させた。その特徴は、(1)内作、(2)KOA本社での統括管理、(3)ローカル社員主体の活用だ。
-
BIMアワード最優秀!竹中らが「キャピタグリーン」施工で
BIM先進国・シンガポール現地報告(3)
竹中工務店が設計施工を行ったオフィスビル「キャピタグリーン」はシンガポールでBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の義務づけが完了した2015年、同国のBIMアワードで最優秀賞を獲得した。施工段階で意匠、構造、設備の生産設計にBIMを効果的に活用したことが評価された。
-
竣工モデルは当たり前!BIM義務化で普及が加速
BIM先進国・シンガポール現地報告(2)
建築確認申請でのBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用を義務化したシンガポールでは今、建設業界全体にBIM活用が広がっている。もはやBIMなくしては建設プロジェクトができないと言っても過言ではない。その中で、日本の建設業もBIMの活用力を伸ばし、その実力をいかんなく発揮している…
-
2018年に完成!シンガポールが国土を丸ごと3Dモデル化
BIM先進国・シンガポール現地報告(1)
シンガポールで、国土全体を3Dモデル化し、建物や土木インフラなどに様々な情報をリンクさせた3Dデータベース「バーチャル・シンガポール」の構築作業が進んでいる。まさに国土全体を丸ごとBIMモデルにしたようなシステムだ。国土レベルでの環境や防災などのシミュレーションから商業施設の案内まで、幅広い活用を見…
-
道路工事をエコに! 米国で“舗装用3Dプリンター”を開発中
米国カリフォルニア州で、3Dアスファルトフィニッシャーの開発が進んでいる。でこぼこになった路面の形に合わせた量のアスファルト合材を敷きならし、穴を完全に埋めて平らに仕上げる。その仕組みはまさに“舗装用3Dプリンター”だ。道路の補修工事の際に行われる切削作業を大幅に削減することができる。
-
飛行可能な場所は?ドローン専用地図で見てみた
ドローン(無人機)の飛行禁止空域などを定めた改正航空法が、2015年12月に施行され、人口密集地の上空などでドローンを飛行させる場合には、国土交通省の許可が必要となった。ドローンを自由に飛ばせる場所はどこにあるのかを探るため、今年2月に公開された「ドローン専用飛行支援地図サービス」で調べてみた。
-
誤差わずか数ミリ!小型全天球カメラで3D計測
市販の小型全天球カメラを使って現場を高精度に3D計測するシステムを、U’s Factory(東京・港区)と岩根研究所(札幌市)が開発した。その誤差はわずか数ミリのオーダーだ。既に東京のある地下鉄駅構内の計測に使用したほか、近く市販も予定している。
-
2016年はVR元年?BIMモデルの用途も拡大
建物や街並みなどの3D映像を、まるで現実のように体験できる「バーチャルリアリティー(仮想現実感)」が一般に普及し始め、2016は「バーチャルリアリティー元年」になると言われている。これまでは道路や機械設計などプロ用のツールだったが、最近では不動産業や結婚式場などのプロモーションにも使われ始めている。
-
コンクリートから土へ!巨大3Dプリンターの意外な理念
イタリアの3Dプリンターメーカー、WASP社は2015年9月、実物の建物を作れる巨大3Dプリンター「ビッグ・デルタ」を完成させた。高さは12mと世界最大級だ。同社はこの3Dプリンター開発の目的は、現地で入手できる材料を使って低所得者層に低コストの住宅を大量供給するためだ。つまり、究極の目標は「地球を…
-
ICT建設技術を統合!国交省が「i-Construction」を推進へ
3次元データを駆使した情報化施工やCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)の活用を推進してきた国土交通省は、来年度からこれらを統合して建設現場の生産性を向上させるため「i-Construction」という取り組みを始める。技能労働者一人当たりの生産性を5割アップさせる狙いだ。
-
ドローンで屋根を計測!札幌「開拓の村」を3Dモデル化
既存建物を3Dモデル化するとき、地上型の3Dレーザースキャナーだと屋根を完全に計測することが難しい。そこで札幌市の岩崎は、ドローン(無人機)による空撮写真から建物の屋根を計測・点群化し、3Dレーザースキャナーで計測した壁面部と合成することに成功した。同社はこの技術を使って、札幌市内の屋外博物館「北海…
-
ここまできた現場の3D化!設計や解析、安全管理に活用
実際の現場を3Dでモデル化して、設計や維持管理の元データとして使ったり、様々な角度から見たりできるシステムが続々と登場している。その用途は設計から解析、施工管理や維持管理まで広がっている。現場最前線での活用を狙った最近の3Dシステムを見てみよう。
-
所員わずか6人!岐阜市の設計事務所が3Dスキャナーを開発
岐阜市にある所員わずか6人の建築設計事務所、アーキ・キューブが3Dレーザースキャナーを開発した。今年9月から実務への導入が可能になっている。リフォーム工事では図面が残っていない建物も多く、設計前に行う現地調査や図面化の手間を軽減しようというのがその理由だ。開発費は本体と制御ソフトの合計で約350万円…
-
3Dプリンター最前線!東京・表参道でオシャレなイベント
オートデスクは東京・表参道で「創造の未来(The Future of Making Things)」というテーマで、期間限定の展示会、体験イベントを開催した。3Dソフトによる設計、デザインと様々なCNC(コンピューター制御)の工作機械によるものづくり最前線を、業界横断型に紹介したものだ。その展示品か…
-
全長3km!ダム湖をドローンと3Dプリンターで模型化
山梨県内を流れる笛吹川上流にある広瀬ダムには、全長3kmにもわたる規模のダム湖がある。このダム湖をドローン(無人機)で空撮して精密な3Dモデルを作り、そのデータをフルカラーの3Dプリンターで造形して、丸ごと模型化するプロジェクトが行われた。できあがった模型には、空撮データにあったダム湖周囲の紅葉まで…
-
全国初の舗装工事CIM!属性情報で維持管理を効率化
札幌市中央区の道路工業は、全国初と言われる舗装工事を対象としたCIM(コンストラクション・インフォメーション・モデリング)試行工事に今年7月から取り組んでいる。同社にとってCIMは初めての体験だ。作成したCIMモデルはまだ3次元で道路構造をモデル化したばかりだが、今後、CIMモデルの各部分に入力する…
-
ドローンや車載システムも駆使!点群データ最新活用術
長野県飯田市にある小林コンサルタントは、ドローン、地上型3Dレーザースキャナー、そしてモービル・マッピングシステムを組み合わせて、現場条件や使用目的に応じた点群データの作成を行っている。そのノウハウを同社3D計測チームの田嶋誠司氏が公開した。