今回の建設IT注目情報 ~テクノツリー「Excel Gate」~
設計から施工、維持管理まで、建設業の業務でも表計算ソフト「Excel」が活用されています。関数やマクロなどの機能を使うと、業務の効率化に役立ちますね。
その半面、データ入力となると、現場で記入した紙の帳票からキーボード入力したり、携帯情報端末などに打ち込んだデータをコピー・アンド・ペーストしたりと、手作業で転記することも多いのではないでしょうか。
そこで兵庫県明石市のテクノツリーは、ExcelシートにWEB画面上から遠隔入力できる「Excel Gate」というシステムを2月に発売しました。
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 パソコンのWEBブラウザーのほか、
iPadやアンドロイド端末
などの携帯情報端末からExcelのシートに直接、データを書き込めるのです。
Excel Gateは、ウェブサーバー上にインストールするソフトです。Excelシートを「HTML形式」に自動変換し、ウェブブラウザーで閲覧や入力ができるようする機能を持っています。
使い方は非常に簡単です。まず、パソコンでExcelシートを開き、入力が必要なセルにマウスでチェックボックスやテキスト窓など、Excelに標準搭載されている入力用の部品を配置していきます。
このExcelシートのファイルをイントラネット上の特定のフォルダーに入れると、Excel Gateが読み取り、HTML形式に変換。各ファイルにURLを設定し、インターネットを通じてウェブブラウザーでアクセスできるようにします。
そして携帯情報端末でExcelシートにデータを入力すると、Excel Gateを通じて元のExcelファイルにも反映される、という仕組みです。
要するに、入力用の部品を配置したExcelシートを社内の共有フォルダに入れておくだけで、インターネットやイントラネットを経由してリアルタイムにデータ入力ができるというわけです。
Excel Gateの価格は150万円(税込み)です。
既存のExcelシートを使って業務を少しずつ“モバイル化”していくのに便利そうです。また、現場から携帯情報端末でExcelシートに直接、入力できると、リアルタイムの情報共有が可能になりますね。
このほか、テクノツリーではiPadを現場で使うための様々なシステムやサービスを展開しています。