今回の建設IT注目情報 ~オーピーティー「UP! 3Dプリンタ」~
BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元CADで設計した建物や構造物などのモデルデータから、プラスチックや石こうの模型を作る「3Dプリンター」という機械が建設業界にも普及しつつあります。
数年前は1台1000万円以上の製品が主流でしたが、普及とともに価格は下がってきました。そして、このほど、驚くべき低価格の3Dプリンターが発売されました。
オーピーティーが発売した「UP! 3Dプリンタ」という新製品のお値段は、
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
68万円(税込み)
という低価格です。3Dプリンターは100万円以上するのが常識でしたので、“激安”といってもいいでしょう。
機械の大きさは幅245mm x 奥行き260mm x 高さ350mm、重量は5kgと小型、軽量です。そのため、宅配便で送ったり、持ち運んだりすることが簡単にできます。
UP! 3Dプリンターは、模型の断面形状に沿ってABS樹脂を厚さ0.2mmの厚さで積み重ねながら模型を作っていきます。作れる模型の大きさは幅140mm x 奥行き140mm x 高さ135mm。模型の造形には、多くの3次元CADが出力できる「STL」形式のデータを使います。
模型の空洞の部分には「サポート材」という別の材料を仮に入れておき、造形終了後にカッターナイフや手で取り外します。造形中には、模型を載せたテーブルを100°Cの温度に加熱するため、サポート材が温められてはがれやすいのが特徴です。
このような低価格を実現できた理由には、ほかの製品にはないユニークな販売方法を採ったこともあります。