今回の建設IT注目情報 ~三洋電機「コンビニエンスストア向けスマートエナジーシステム」~

 日本フランチャイズチェーン協会の調べでは、コンビニエンスストアは全国に約4万3000店あるそうです。24時間営業の店舗が多いだけに、コンビニの省エネルギーやCO2排出量の削減は地球温暖化対策の大きな課題ですね。

 そこで12月1日にオープンした京都府京田辺市のローソン京田辺山手西店は、三洋電機の太陽電池や蓄電用リチウムイオン電池システム、業務用省エネ機器・システムからなる「スマートエナジーシステム」を導入しました。

 割安な夜間電力で充電した蓄電池の電力と、太陽光発電の電力を時間的にうまく組み合わせて使うことで、ピーク時の電力をカットし、
 
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
契約電力を減らす
 
ことによってコスト削減も実現するものなのです。

 今回のコンビニ店に納入したシステムでは、10kWの太陽電池と10kWhの蓄電用リチウムイオン電池を使っています。

コンビニエンスストア向けスマートエナジーシステムの仕組み(資料:三洋電機)

 昼間は太陽光による発電でピーク時の電力をカットできますが、朝夕は電力消費の割には発電量が足りないので限界があります。そこでこのシステムでは、朝夕の時間帯に蓄電池に蓄えた電力を使います。

 逆に深夜は電力会社から蓄電池に充電することで多めの電力を使うことになります。24時間の商用電力使用量を平準化できるのがポイントと言えるでしょう。

太陽電池と蓄電池の電力を活用して商用電力のピーク電力を平準化する仕組み(資料:三洋電機)

 このシステムはコンビニの省エネやコスト削減以外にも、重要な局面でも役立つことになりそうです。