今回の建設IT注目情報 ~ハイパーギア「HG View Pro」~

 アップルの携帯端末「iPad」は、小型で軽量、充実した通信機能などが受けて、建設現場での活用が期待されています。

 一方、心配なのがセキュリティー対策です。万一、機密性の高い図面や文書の入ったiPadを紛失したらと思うと、屋外で使うことをためらう人も多いのではないでしょうか。

 こうした心配をクリアし、iPadに大型図面や文書を入れて屋外で安心して閲覧できるシステムが登場しました。ハイパーギアの「HG View Pro」です。

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
図面や文書を暗号化
 
し、ソフトの起動時にユーザー専用のパスワードを入力しないと開けない仕組みなのです。

 使い方はまず、社内のサーバーで図面や文書のデータをPDF形式に変換し、暗号化します。そのデータをiPadにダウンロードして使います。

 暗号化したデータは、iPadに入れたままなので、無線LANや3G回線のない現場でも使えます。CADソフトはAutoCADのDWG形式やDXF形式、Jw_cadのJWW形式、JWC形式に対応し、文書関連のソフトはマイクロソフトのWord、Excel、PowerPointに対応しています。

 CAD図面をPDF形式に変換する際、レイヤー情報も保持されますので、iPad上でもCADソフト同様に表示するレイヤーを切り替えて閲覧できます。

iPadにCAD図面を入れて携帯、閲覧できる「HG View Pro」の画面(資料:ハイパーギア)

iPad上でもCAD図面のレイヤーを切り替えて閲覧できる(資料:ハイパーギア)

 画面のキャプチャーを取るときは画像に閲覧者名、閲覧日を強制表示するほか、パスワードは社内のシステム管理者が一括設定、管理できるようになっています。さらに管理が手薄にならないようにする機能もあるのです。