今回の建設IT注目情報 ~CALSスクエア北海道「2010建設ブロガーの会 in 北海道」~

 建設コンサルタント会社や建設会社などに勤めながら、自分のブログで情報発信する「建設ブロガー」が一堂に集まるシンポジウム「2010建設ブロガーの会 in 北海道」(主催:CALSスクエア北海道)が、9月25日、札幌市産業振興センターで開催されました。

 同会では2007年1月に東京で開催した第1回のシンポジウムを皮切りに、土木見学会、ネットミーティングなど、約10回のイベントを開催してきました。

 今回は北は北海道から、南は九州まで、

ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、
 
過去最高の27人
 
が参加したのです。

 メーンのシンポジウムでは、「建設業の将来のあり方」や「次世代の建設CALS」、「3次元コンクリート構造物診断技術」など、建設業を前向きに変えていくための経営や技術について、会員が報告しました。

 その後、参加者によるディスカッションが行われ、厳しい状況の中で今後の建設業はどうあるべきか、談合との決別後、受注はどう変わったかなどを本音で語り合いました。

 「建設業のイメージを向上し、社会に貢献できるコミュニティーを目指す」という会の方針に賛同する、建設ブロガーならではの前向きかつチャレンジ精神にあふれた話が、続々と報告されました。

 このほか、観光バスを借り切っての土木遺産見学会や懇親会なども行われ、早朝から深夜まで、集まった建設ブロガーたちは交流を温めていました。

札幌市で開かれた「2010建設ブロガーの会 in 北海道」のシンポジウム(写真:家入龍太)

小樽港防波堤(上段左)の見学。コンクリートブロックを斜めに設置し、ブロック同士が支え合う構造が特徴(上段右)。貸し切りの観光バスとケーソン製作ヤードのクレーン(下段左)。防波堤の完成当時に6万個作られたコンクリートの供試体。完成後、約100年たった現在でも強度試験が続けられている(下段右)(写真:家入龍太)

奥沢水源地の堤体(左)と階段溢(いつ)流路(右)(写真:家入龍太)

小樽市総合博物館に保存されている扇型機関庫と転車台(左)、右は転車台を回転させるための「大友式けん引装置」(写真:家入龍太)

 残念ながら、紅一点の九州のメンバーが参加できなくなりましたが、シンポジウムではちゃんと議論に加わることができたのです。