今回の建設IT注目情報 ~天津大学「ドライビングシミュレーター」~

 BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3次元設計用のCADソフトウエアとして、日本では外国製品が幅を利かせています。

 一方、海外で利用されている3次元関連の日本製ソフト、ハードもあります。

 その一つがフォーラムエイト(本社:東京)のバーチャル・リアリティー関連製品です。


今年の春には、

 
中国の天津大学にも導入

 

されたのです。

 天津大学の管理・経済学部が、同社のバーチャル・リアリティーソフト「UC-win/Road」で動作するドライビングシミュレーターを購入したものです。

 3次元で道路や街並みのモデルを作り、その仮想空間の中を実際にハンドルを握って運転できるものです。道路線形や街並みによって運転のしやすさがどう変わるかなどを検証できます。

天津大学が導入したフォーラムエイトのドライビングシミュレーター(写真:家入龍太)

ドライビングシミュレーターのハンドルを握る天津大学の教員(左)と管理・経済学部の建物(写真:家入龍太)

 中国の各都市と同じく、天津の中心街でも金融センターなど、大規模プロジェクトの工事が進んでいます。このドライビングシミュレーターも、運転しやすい道路線形を設計したり、見やすい位置に標識を設置したりするのに大いに役立つことでしょう。

 ただ中国独特の事情により、思わぬカスタマイズが必要になることもありそうです。