今回の建設IT注目情報 ~NTTアイティ「MagicFinder/Gate」~

 オフィスビルや工事現場では、入退場に関するセキュリティー管理が強化され、常勤の職員は顔写真入りのIDカードを持っていることが多くなりました。

 しかし、来訪者や短期のアルバイトに対しては、番号くらいしか記入していない臨時のIDカードやバッジを渡すところが多いのではないでしょうか。これだと、悪意のある人がカードやバッジを交換したり、偽造したりしやすくなります。

 そこで、NTTアイティは、臨時の入館者にもその場で顔写真入りのIDカードを発行できる簡易入退管理システム「MagicFinder/Gate(マジックファインダー/ゲート)」を開発し、7月7日に発売しました。

 来場者が受付に到着したとき、その場で顔写真を撮り、名刺サイズのプリンターを使ってIDカードを印刷します。

このときに、ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、


顔写真に電子透かし


をIDとして埋め込みます。それを読み取って認証を行う方式なのです。

 入退時にゲートに設置したカメラにIDカードをかざすと、顔写真に埋め込んだID情報をセキュリティーシステムが読み取って、正規の入場者かどうかを判断します。そのため、IDカードの顔写真だけを偽造しても、すぐに見破られてしまいます。

 システムの管理機能としては、カードの再発行や無効化、来訪者の一覧表示、顔写真のカメラ映像での本人確認、入退情報のファイル記録などがあります。

「MagicFinder/Gate」の利用イメージ(資料:NTTアイティ)

 多くの人が出入りする工事現場での入場管理にも便利に使えそうですね。さらに導入コストも安価なのです。