今回の建設IT注目情報 ~辰野金吾「セカイカメラ」回顧展~
iPhoneなどの高機能携帯電話のカメラを通じてのぞいた現実空間に、写真や文章、音などをリンクできる「セカイカメラ」というアプリが人気を集めています。
佐賀県武雄市とソフトバンクテレコム、頓智・(トンチドット)は、このセカイカメラを使って
ナ、ナ、ナ、ナ、ナント、 「日本近代建築の父」と呼ばれる建築家、
辰野金吾の回顧展
を開催することになったのです。
この辰野金吾「セカイカメラ」回顧展は、2010年10月13日から11年3月31日まで開催されます。辰野氏が設計した建物や、既に取り壊された建物の跡地など全国約50カ所に、回顧展専用の「サガシテエアタグ」を設置し、辰野氏や建物についての詳細情報が見られるようにします。
辰野金吾は佐賀県唐津市出身で、武雄市のシンボルである武雄温泉楼門のほか、東京駅や日本銀行本店、奈良ホテルなど全国に作品を残しています。
セカイカメラで街角を見ているとき、これらの建物の名称や歴史が分かると、設計者である辰野金吾への興味が高まるほか、ほかの作品も見てみたくなりますね。
今回の辰野金吾「セカイカメラ」回顧展の意義は、「拡張現実」という技術を街中の建物紹介に応用しただけではありません。武雄市らしい観光戦略が垣間見られるのです。